2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530551
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
中道 仁美 愛媛大学, 農学部, 准教授 (30254725)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 過疎 / 住民活動 / 地域再生 / 国際連携 / ベトナム / ジェンダー |
Research Abstract |
過疎地域住民の自主的な活動について、愛媛県西予市明浜町狩江地区で調査した。狩江地区では秋祭り行事が盛大に行われ、接待の習慣も残っている。この祭りの調査から、多様な祭りが取り入れられていること、その祭りが小地区ごとに担われ、祭りの練習、道具の保管などにより、地区ごとの人々の結びつきと、祭り全体を通しての地域の結束に結びついていた。このことから、地域の結束を図るには、何らかの活動の過程で人々が密接に集まり、話し合うことが重要だということが分かった。 狩江地区の有機農業集団「無茶々園」による途上国の環境保全、農業発展をもとめた活動をベトナムの現地で調査した。ベトナム人の若者に現地で日本語を教え、日本の技術研修制度を利用して日本の農家に派遣し、帰国したものを現地農場で雇用するという一連のシステムは、難しい局面に立っている。現地のNGOの組織変更という思いがけない外圧により、後退を余儀なくさせられ、研修生派遣活動の一部を外部化することが考慮されている。一方、現地の有機農産物の輸入事業を開始して、現地農家を支援する試みが始まった。現地で雇用されていた日本人職員が有機農場を建設し、帰国者を雇用する事業が始まり、活動が形を変えて継続されている。この活動により、彼らはベトナムで安全な農産物普及の一役を担い始めた。日本の農家へのインタビューでは、研修生が高齢化した農家の重要な労働者として位置づけられ、彼らの労働なしには農業継続できない農家が多かった。 女性の社会的起業については、山口県、鳥取県の山村で、林業に関係する起業調査を行った。林業における女性起業はまだ少なく、十分に評価されていないが、林業振興、地域振興という社会的目的を持って活動している。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)