2012 Fiscal Year Annual Research Report
超高齢社会における福祉ネットワークの研究-日韓比較からみる市民的協同のあり方-
Project/Area Number |
22530561
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
魁生 由美子 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (70331858)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 超高齢社会 / 日韓比較 / 市民的協同 |
Research Abstract |
日本の高齢化率は平成25(2013)年に25.2%まで上昇した。75才以上の後期高齢者は現在総人口の1割を上回り、平成72(2060)年には2.5人に1人が65歳以上、4人に1人が75歳以上になると推計されている(平成24年度版高齢社会白書)。本研究は日本と韓国における高齢者ケアを中心として構成される地域福祉サービスの比較対象を行ったが、2010年時点で韓国の高齢化率は10%程度(韓国保健社会研究院による2010年発表)であり、日本が同程度の高齢化にあったのは1985年であった。さらなる高齢化を迎える高齢化率10%の時点に着目し、日本の高齢者福祉サービスの準備とその後、そして韓国の現在の動向について、現地調査によって具体的ケースを収集した。 社会福祉法人喜楽苑は、昭和54(1983)年に兵庫県尼崎市において事業を開始し、高齢者支援にノーマライゼーションを導入した。「自分がされたらいやなことを人にしない」(社会福祉法人ともの家、2012年3月3日研修会資料)という指針で福祉専門職を養成するとともに、事業を拡大し、平成24年3月現在で90近い事業の運営を行っている。 また、尼崎市では昭和63(1988)年、阪神共同福祉会が特別養護老人ホーム園田苑を開設している。尼崎市の高齢化率は当時9.8%であり、園田苑は阪神医療生協(1970年設立)、阪神共同保育会(1975年設立)と連続した市民運動の一環として開設された。園田苑と人的交流のある韓国ソウル市東明老人福祉センター等で園田苑の知見を応用するケアを視察した。園田苑をモデルとして、大阪市生野区で在日コリアン高齢者を対象とするデイサービスのりばんが1992年に活動開始を開始した。のりばんのもう一つのモデル、東大阪市の在日コリアン街角デイサービスさらんばんは、在日高齢者の後期高齢化への移行に伴い事業所を拡大移転した(2012年8月)。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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