2011 Fiscal Year Annual Research Report
米国都市行政における市民事業体の準自治体化(PDA)に係る基礎的データベース構築
Project/Area Number |
22530563
|
Research Institution | Fukuyama City University |
Principal Investigator |
前山 総一郎 福山市立大学, 都市経営学部, 教授 (80229327)
|
Keywords | 公共 / 都市 / 準自治体 / 市民 / PDA |
Research Abstract |
「市民統治による市民事業体が都市行政体系に組み込まれる(準自治体化)にあたっての新たな社会的役割」という独自の視点から、行政体系に接合された市民セクターの位相の実態と課題、またその独自の統治構造の析出をおこなうという本研究の目的に則して、平成23年度は次のことをおこなった。 PDAについての運営と構成に力点をおいておこなった平成22年度調査を踏まえ、平成23年度には、地域経営におけるPDAの「市民統治による市民事業体が都市行政体系に組み込まれる」という側面につき、その研究プロセスとして二つのことをおこなった。第一に、運営構造および法務構造に力点をおいてPDA数団体にヒアリング調査し、また該当する自治体(シアトル市とタコマ市)の担当者にヒアリング調査をおこなった。第二に、日米比較として照射する必要から、日本で着手され始めたPPPの特別目的会社(オガール紫波株式会社)のヒアリング調査をもとに比較し日米の制度比較を行い、もって米国の制度環境とのかかわりの中で分析をおこなった。 今年度の成果については論文1本、学会報告1本にて公表した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
米国におけるPDA各団体および該当の各自治体担当課に対するヒアリングが順調に進んだ。また、日米比較として照射する観点からの日本の類似事業についてのヒアリングも順調に進んだ。現在、地道にヒアリングおよびデータ収集につとめており、その行動計画に則しての観点から、「(2)おおむね順調に進展している」と捉えている。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後にあっては、法務と自治体の展開からの米国のPDAの位置づけを包括的に行うことを研究計画において眼目としている。今後は、これまでのデータ(ヒアリング調査等)に基づいて包括的に体系化し、PDAの構造を明らかにする方向で推進することを考えている。研究計画の変更は、現在のところ生じないと捉えている。
|
Research Products
(2 results)