2011 Fiscal Year Annual Research Report
日本とアメリカにおける社会運動ユニオニズムの比較調査研究
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22530576
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
高須 裕彦 明治大学, 研究・知財戦略機構, 客員研究員 (40533964)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青野 恵美子 明治大学, 研究・知財戦略機構, 客員研究員 (50533965)
石川 公彦 一橋大学, 大学院・社会学研究科・フェアレイバー研究教育センター, シニア・リサーチ・フェロー (00440173)
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Keywords | 地域労働運動 / 労働組合 / 社会運動ユニオニズム / 社会運動 / ウォール街占拠運動 / 国際情報交換 / 日本 / アメリカ |
Research Abstract |
1.アメリカについて (1)2010年度に実施したロサンゼルス調査で収集した資料を検討し、ロサンゼルスの社会運動ユニオニズムに関して、分析・考察を進めた。石川が大学のレイバーセンターに関する論文原稿を作成した(『労働法律旬報』4月下旬号掲載予定)。 (2)2011年10月~11月に、高須、青野がニューヨークとマディソンを訪問して、調査を実施した。ニューヨークについては、ウォール街占拠運動が勃発していたので、調査の重点をウォール街占拠運動そのものと占拠運動と労働運動との関係にあてた。ウィスコンシンについては、公共部門の労働者の団体交渉権の剥奪をめぐる争議について、労働運動や社会運動との連携に焦点をあてた。関係者へのインタビュー、会議や集会・行動など参与観察を実施した。収集した資料を検討し、成果の一部を論文にまとめた。収録した映像記録を青野が編集してビデオ『ウォール街占拠2011/Occupy Wall Street 2011』を制作し、YouTube上に一般公開した。また、ウォール街占拠運動に関しては、2月4日に公開研究会を開催して、研究成果を報告した。また、ニューヨーク市立大学、ウィスコンシン大学マディソン校の研究者と情報交換やそれぞれの運動の評価に関して議論を行った。 2.日本について 2010年度に実施した調査で収集した資料の検討を進めた。反貧困ネットワークの活動や311以後活性化している脱原発運動と労働組合の活動について参与観察を進めた。地域や自治体の労働運動と地域社会との連携に関して、関係者へ行ったインタビュー映像記録を編集して『福武線はこうして守られた』を制作して、YouTube上に一般公開した。 3.以上の調査研究を通じて日米の社会運動と労働運動の新たな動向について知見を深め、社会運動ユニオニズムに関して、分析の枠組みやその内容に関する考察を深めることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アメリカについては調査研究の途上で、新たな社会運動「ウォール街占拠運動が勃発し、現地調査の重点を変更した。しかし、占拠運動の最盛期にタイミング良く訪問することができたので、十分な調査を実施することができた。ただし、労働組合との関係については、2012年度にフォローアップ調査が必要である。日本については、2010年度に実施した調査結果の検討や反貧困ネットワークの活動、脱原発運動などへの参与観察が中心となった。ただし、調査結果の考察を深め、論文などにまとめていく作業は2012年度の課題である。
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Strategy for Future Research Activity |
アメリカについては、2012年度にニューヨークを訪問して、労働組合や労働者センター、地域の社会運動、ウォール街占拠運動との関係について、フォローアップ調査を行う。 随時、関係する研究者や実践家などが参加する社会運動ユニオニズム研究会を開催し、調査研究成果について報告・議論して、考察をさらに深め、最終的には論文などへまとめていく。
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Research Products
(3 results)