2010 Fiscal Year Annual Research Report
中等教育におけるサービス・ラーニングの影響に関する研究
Project/Area Number |
22530584
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Research Institution | Bukkyo University |
Principal Investigator |
大束 貢生 佛教大学, 社会学部, 准教授 (20351306)
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Keywords | 奉仕活動 / 成果報告会 / エンカレッジスクール / 職業科高校 / 定時制高校 / NPO |
Research Abstract |
日本の中等教育のサービス・ラーニングとして初めての必修科目である教科「奉仕」の影響を総合的に調べるために受講生徒(1)卒業生(2)教員(3)地域社会(4)それぞれについて以下の項目を実施した。 1. 都立高校生対象の質問紙調査の準備 短期的な影響として受講生徒への影響を測るために、武蔵村山高校(郊外立地標準偏差値校)上野高校(都心立地標準偏差値校)武蔵高校(郊外高偏差値校)の教科「奉仕」受講生を対象としてプレ調査を行った。今年度本格的な質問紙調査を行う予定であったが、奉仕活動が今年度から5月開始の高校があり活動前の調査が困難となったため次年度に本格的な調査を行うことし、前提として受講生徒へのプレアンケート聞き取りを行い質問紙の推敲を行った。 2. 大学生対象の質問紙調査の準備 長期的な影響として都立高校卒業生への影響を測るために、早稲田大学、立教大学、明治学院大学など懇意にしている教員の所属する四年制大学に調査協力依頼を行った。また社会奉仕体験活動への参加意欲や市民性・社会性を測る指標を、これまでのボランティア団体や大学生への調査結果、並びに他調査から検討を行い、質問紙を作成した。 3. 都立高校の教科「奉仕」担当教員へのインタビューの実施・分析 多様な高校での教科「奉仕」の展開および受講生と・教員・地域社会への影響について測るために、秋留台高校(全日制普通科:エンカレッジスクール)練馬工業高校(全日制職業科:エンカレッジスクール)五日市高校(定時制職業科)葛西工業高校(全日制職業科)計4校のインタビュー調査を東京都教育委員会の協力を得て行った。 4. 活動受け入れ団体担当者へのインタビューの準備 地域社会への影響を測るために、先の協力校3校から受け入れ団体を紹介していただき、各校成果報告会などへの参加を経てインタビュー調査を行うためのラポールづくりを行った。また先行してインタビュー調査を行った。
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