2010 Fiscal Year Annual Research Report
ポスト戦後期の日本社会におけるアメリカナイゼーションの文化史研究
Project/Area Number |
22530590
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
難波 功士 関西学院大学, 社会学部, 教授 (20288997)
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Keywords | グローバリゼーション |
Research Abstract |
1950年代以降のアメリカ文化が日本の若者ファッションに与えた影響について、日本生活学会第37回研究発表大会(2010年5月8日、於:武庫川女子大学)にて発表を行った。同報告の内容は、『生活学論叢』17(2010年9月30日発行,日本生活学会)に採録されている。他にも同テーマに関しては、市民向けの公開講座ではあるが、「『装い』と現代社会:若者文化が映す世相」(2011年1月29日,於:パルテノン多摩)として講じている。そして、アメリカの影響を強く受けて始まった日本のテレビCMに関しては、『テレビ・コマーシャルの考古学:昭和30年代のメディアと文化』(2010年7月、世界思想社)における「あの時君は若かった?:昭和三〇年代CMに見る若者像」および「放送史の余白から」の章で論じている。また同内容は、「日本のテレビ・コマーシャルの変遷:1955~65年を中心に」(香港大学現代言語文化研究所主催"inventing Commercial Culture in East Asia : A historical study on Advertising"、2010年12月12日、於:香港大学)として研究報告を行っている。さらに、アメリカ軍基地の存在が、戦後の日本文化に与えた影響に関する論考「基地文化という視座」を脱稿した。同原稿は、難波功士編『戦後空間と米軍基地(仮題)』新曜社、2011年刊行予定)にて公刊される予定である。2010年度は研究の初年度であり、まだまだ個々具体的な事例・現象の分析に終始しているが、2011年度は研究全体のとりまとめを意識しつつ、さらに資料調査・収集・分析に力を入れ、鋭意研究の推進につとめたい。
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Research Products
(2 results)