2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530591
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
金 明秀 関西学院大学, 社会学部, 教授 (80309062)
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Keywords | 国際社会 / エスニシティ |
Research Abstract |
東日本大震災の発生を受け、調査設計を修正した。具体的には、(a1)石巻市の外国籍住民、(a2)石巻市の日本籍住民をそれぞれ母集団とするサーベイを実施することとした。外国籍住民を対象とする調査については、東北学院大学の郭基換研究室および石巻市役所と共同で調査票を作成し、複数の言語(日本語/英語/中国語/韓国語/タガログ語)に翻訳した。日本籍住民を対象とする調査については、選挙人名簿から選挙区ごとの層化抽出により2000名の確率標本を抽出した。 また、本研究に関連した学会・研究会活動として、(b1)「ネットと市民運動研究会」第1回公開研究会(7月1日)にて講演を行った。(b2)ヨーロッパ社会学会(9月7日~)に出席し、欧州各国における移民をめぐる研究状況を調査した。(b3)日本社会学会第84回大会(9月17日)にて日本のナショナルアイデンティティと排外主義の関係について報告を行った。(b4)名古屋のNPO主催で「リスク社会における新たな運動課題としての『朝鮮学校無償化除外』問題」と題した講演(9月18日)を行った。 本研究に関連する出版活動としては、b1の内容を整理し、韓国東國大學校日本學研究所編『日本學』第33輯に寄稿した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
東日本大震災を受けて調査設計を変更したことにより、スケジュールに若干の遅れが発生した。具体的には、当初の予定では平成23年度中に郵送法による実査を終了する予定であったが、実際にはサンプリングまでしか着手できていない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成23年度に実施予定であった実査を、平成24年度6月前半までに実施する。 集計結果は、まず8月にブエノスアイレス(アルゼンチン)で開催される第2回国際社会学会フォーラムで報告する。 次いで、より詳細な分析結果については、9月に開催される日本解放社会学会大会での報告を皮切りに、国内外のジャーナルに発表する。
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