2012 Fiscal Year Annual Research Report
長期ひきこもり体験者の社会移行を支援する地域づくり活動
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22530600
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
江口 昌克 静岡大学, 人文社会科学研究科(系), 教授 (10337488)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荻野 達史 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (00313916)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 長期ひきこもり / 社会移行ニーズ / ソーシャル・サポート / レジリエンス / 家族相互支援 |
Research Abstract |
1.ひきこもり体験者の社会移行を促進する要因についての調査を実施した。平成23年度において、ひきこもり体験者の社会移行ニーズに関する聞き取り調査を行った結果、若年者(20歳代)においては、社会資源を利用する前提として、自尊心・自己効力感の回復とアクセスの際の適度なソーシャルサポートの存在が重要であることが示唆された。平成24年度は、ひきこもり体験者(当事者)の社会移行を促進する要因として、レジリエンス(resilience)に注目し、1)個別支援、2)居場所支援、3)就労(社会参加)支援という被支援段階におけるレジリエンスの測定を試みた。種々のアウトカムに影響する個人の生活体験や家族および支援者の関わりについての交互作用を検討するため、インタビュー調査を試みた。 2.家族と支援者によるレジリエンス支援に関する調査に着手した。支援に関わる家族と専門家に対し、上記1で対象となった調査協力(対象)者に対し、「どのように支援的な関わりを実施したか」というテーマでインタビューを実施した。現時点では予備調査に留まるが、家庭や施設利用といった生活を共有する家族・支援者のレジリエンス支援尺度の作成に向けて分析中である。 3.地域作りの前提となる家族相互支援活動への継続的関わりを行った。平成23年度に引き続き、家族相互支援ネットワークの強化に着手した。家族会と連携して、ソーシャルサポート源の構成およびソーシャルサポート,相談機関や地域への援助ニーズの内容などについて分析中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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