2010 Fiscal Year Annual Research Report
介護支援専門員のバーンアウト構造及び復帰プロセスの研究
Project/Area Number |
22530611
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
村社 卓 岡山県立大学, 保健福祉学部, 准教授 (80316124)
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Keywords | 社会福祉関係 / 介護支援専門員 / バーンアウト / キャリアデザイン |
Research Abstract |
本研究の目的は,介護支援専門員によるバーンアウトのプロセスをキャリアデザインの視点から分析することで,地域包括支援センターを中心としたサポート体制づくり,介護支援専門員の就労システムづくりへの提言を行なうものである,この試みは,バーンアウトのプロセスを介護支援専門員にとっての「問題ととらえる指向」から「挑戦ととらえる指向」への転換を意味している.具体的には,居宅介護支援事業所等を退職し,その後復帰した介護支援専門員とその関係者への聞き取り調査から,介護支援専門員特有のバーンアウトの構造及びその復帰プロセスを提示することで,キャリア全体を意識した相談援助及び就労支援体制の構築に向けた提言を行なった. 今年度取り組んだ研究は,介護保険制度下におけるケアマネジメント実践モデル研究である,わが国におけるケアマネジメント実践は,多くの論者が指摘しているように,英米の理論を強く意識したものである.しかし実際には,地域包括ケアが求められていても,介護支援専門員による業務内容の多くの部分は不透明であり,経験の伝達により各職場で細々と受け継がれている状況にある.本研究では,不透明になりがちなこのケアマネジメント実践(介護支援専門員のバーンアウトを含む)に注目する,本研究では,介護保険制度下におけるケアマネジメント実践の特性について,これまで5年間にわたる定性的調査・研究により実証的に明らかにすることを試みている. 研究の結果,「調整・仲介」「給付管理」がその特性として明らかになり,さらに「チームマネジメント」の重要性も示唆された.今年度の研究成果は,「介護支援専門員のバーンアウト構造及び復帰プロセスの研究」の土台となるものであり,来年度における作業に向けて,意義があったように思われる.
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Research Products
(1 results)