2013 Fiscal Year Annual Research Report
精神障害者のストレス対処能力SOCがソーシャルサポートの深化に及ぼす影響
Project/Area Number |
22530612
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
坂野 純子 岡山県立大学, 保健福祉学部, 准教授 (70321677)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 喜比古 日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (10174666)
二宮 一技 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (70347607)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | sense of coherence / SOC / 精神障害者 / Social Provision Scale / ソーシャルサポート / 地域生活支援 |
Research Abstract |
本研究では、地域で生活する精神障害者を対象に、①Sense of Coherence(以下SOC)はソーシャルサポートと関連があるのか、②どのような人的資源及び経験がソーシャルサポートの内容に関係しているのか、の2点について明らかにすることを目的とした。方法は、SOCとソーシャル測る Social Provision Scale(以下、SPS) を指標として用いた。O県のSOCサロンに参加しているメンバー26名を対象に質問紙調査を実施し、同意の得られたメンバー19名に聞き取り調査を実施した。 対象者のSOC合計平均値は53.2で、男女別では統計的な有意差はみられなかったが、男性の方が高値であった。SOC下位概念の中で、平均値が最も高かったのは有意味感であった。聞き取り調査から、日常の中で役割を求め、喜びや満足、やりがいを見出そうとする経験が有意味感を高めること、SOC低下の要因として、人間関係、疲労や体調管理、生活の中での大きな出来事への対処が関係していることが考えられる。SPS合計平均値は71.6であった。SPSを提供する人的資源は、家族、当事者の仲間、作業所の支援員、医療関係者が主であった。SOCの3つの下位概念のうち、特に有意味感(「人生の明確な目標や目的がある」「毎日していることは喜びと満足を与えてくれる」「日々の生活で行っていることに意味があると感じる」「自分の周りで起こっていることがどうでもよいという気持ちになることがない」)が、SPS(価値の承認、愛着、信頼関係、指針、SPS合計)と関連があった。社会的統合と把握可能感には、負の関連があった。当事者が他者へ何かを提供する機会が少ないこと、活動の場所・範囲が限定されていることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)