2010 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の生活機能を支えるための保健・医療・福祉地域連携に関する研究
Project/Area Number |
22530621
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
秋山 美紀 慶應義塾大学, 総合政策学部, 准教授 (50439254)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武林 亨 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (30265780)
内山 映子 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科, 准教授 (00365503)
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Keywords | 地域連携 / 保健 / 医療 / 福祉 / 生活機能 |
Research Abstract |
フィールド調査のための質問紙を作成し、調査フィールドでのデータ収集を開始した。具体的には、群馬県高崎市倉渕町で地域在住高齢者約1000人を対象に質問紙を配布し、回収した回答のデータ入力を行い分析可能な形に整えた。 高齢者の生活機能を支えるために、保健、医療、福祉のプレイヤーがどのように役割分担と連携をしていくのが効果的かを検討するには、定量的のみならず定性的データの収集と分析も必要であることから、長野県佐久市、山形県鶴岡市で、保健行政、医療施設・福祉施設でヒアリング調査を行った。佐久地域は、基幹病院の健康管理部門がリーダシップをとって行政や農協等の地域組織の活動を支援しながら一般高齢者の健康維持に貢献するモデルであり、鶴岡地域は、行政の健康づくり活動に医師会等や病院が協力しながら多層的な連携の場作りを支援するモデルであることが明らかになった。 また高齢者の生活機能を支えるための保健、医療、福祉のプレイヤーの効果的な連携について日本のモデルを比較検討するために、特に医療と介護の接点を中心に、スウェーデンストックホルム周辺の病院、リハビリテーションセンター、グループホーム、老人ホーム、ケアハウス、行政の介護査定担当者等を訪問し、実地調査とインタビューを行った。その結果、自宅での自立した生活を支えるためには、居住環境の整備.技術の高い介護専門員による生活支援や作業療法士による在宅リハビリテーションの充実が重要であることが明らかになった。
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Research Products
(3 results)