2011 Fiscal Year Annual Research Report
社会人学生を対象とした社会福祉士養成教育に関する研究
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22530638
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Research Institution | Nihon Fukushi University |
Principal Investigator |
杉本 浩章 日本福祉大学, 福祉経営学部, 助教 (50449469)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
明星 智美 日本福祉大学, 福祉経営学部, 助教 (10341299)
齊藤 晋治 日本福祉大学, 福祉経営学部, 助教 (00368804)
小松尾 京子 日本福祉大学, 福祉経営学部, 助教 (20587117)
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Keywords | 社会福祉専門職 / 社会人 / 演習教育 / 実習教育 / 実習指 |
Research Abstract |
第一調査「社会経験を活かす演習教育プログラムの開発およびテキスト学習における演習プログラム効果の検証」のうち、量的調査についてはLMS(学習管理システム)を用いた量的調査データを実施した。また、質的調査についても予定通り実施し、ともに分析作業を進めている。その中では、現在の教育システムでは、社会経験を活かす演習プログラムとは成り得ておらず、その要因についてさらなる分析が必要であることが明らかになった。 第二調査「実務経験者向けの演習プログラムの開発」については、コホート調査を継続し、昨年度までの研究成果(実務経験者が演習教育に求めるもの・期待は、資格教育のみならず職務上のスーパービジョンを含むものであること、等)を補強しうるデータの収集を進めた。 第三調査「実習教育マネジメント・実習マネジメント方法の検討」では、実習科目履修者に対する量的調査を、LMSを活用したコホート調査に着手した。これにより、実習科目免除者との比較検証も可能となり、第二調査と合わせた分析作業を進捗している。 第四調査「実習評価方法の確立」については、第1回調査を個別面接に変更し、第2回調査を平成24年度に延期した。第1回調査においては、実習の評価が「実習評価表」の項目に基づく客観的な実践力の評価のみならず、社会人学生に対する期待度も反映しうるものであること、等が明らかになった。 なお、これまでの取り組みの一部は、関係学会で報告するとともに、『実習生必携ソーシャルワーク実習ノート』(みらい、2011)に著した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
LMSを用いた量的調査は当初の予定通り実施し分析作業に着手できた(第1・第3調査)。しかし,質問紙法による調査については、質的調査の実施を優先したため、平成24年度に延期した(第4調査)。質的調査については、一部で規模の見直しをしたものの、すべての調査を予定通り実施し分析作業に着手できた(第1・第2・第4調査)。
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Strategy for Future Research Activity |
2か年度にわたって実施した各種調査により、おおむね順調にデータ収集を進めることができた。最終年度にあたり、これらのデータ分析を進めるととともに、最終年度に予定していた調査を進捗することで、分析の精度を高めていくことが課題となる。また、一部調査については、最終年度の実施に予定を変更している。当該調査についても遅滞なく推進し、3か年度の研究成果を取りまとめていく予定である。
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Research Products
(4 results)