2011 Fiscal Year Annual Research Report
韓国における貧困女性の自立支援のための市民事業に関する研究
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22530651
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Research Institution | Osaka University of Economics and Law |
Principal Investigator |
桔川 純子 大阪経済法科大学, アジア太平洋研究センター, 研究員 (40573184)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
文 京洙 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (70230026)
秋葉 武 立命館大学, 産業社会学部, 准教授 (00340480)
熊本 理抄 近畿大学, 人権問題研究所, 准教授 (80351576)
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Keywords | 社会的企業 / 貧困 / 韓国 / 市民社会 / ジェンダー / 脆弱階層 / 市民事業 / 非営利協働 |
Research Abstract |
初年度は、法律の制定に関わったイ・ウネ氏(ともに働く財団前事務局長)、貧民運動のリーダーの一人、キム・ホンイル神父を始めとしたキーパーソンにインタビューしたり、地方都市を含めた社会的企業の現場の調査を行ったりした。そして昨年度はそれらの調査をふまえて、「危機の時代の市民活動-日韓『社会的企業』最前線」(東方出版,2012年)、NPO法人日本希望製作所・株式会社エンパブリック編「まちの起業がどんどん生まれるコミュニティ」(NPO法人日本希望製作所,2011年)の一部にその成果を発表した。 また、初年度調査した清州の社会的企業の現場を昨年も訪問した。社会的企業育成法の規定による「3年間の支援」という期間が過ぎたこともあり、1年後の状況がまったく変わっていたが、その状況をヒアリングした。 そして、脆弱階層の女性達の状況を調査するために、「軍浦ひとり親グループホーム」、ソウル市の「ひとり親家族支援センター」、市民事業として、売春被害の女性を支援する「ウィング」などを訪問し、ヒアリングを行った。 韓国社会の変化が激しく、動向が常に変化しているような状況であるが、その変化をフォローすべく、継続的な調査を行い、また厳しい状況におかれている女性達から話を聞く機会を得る事ができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
代表者の健康上の理由により、次年度への繰り越しとなった部分があるが、共同研究者個別での調査は遂行した。 また、共同研究者との書籍の発行などをはじめとして、内容的には、計画にそってほぼ順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
三年目の今年は、初年度、二年目の調査内容を踏まえ、その補足部分について調査などを行い、三年間のまとめをする予定である。また、可能であれば、韓国から招聘し、研究会の開催を検討したい。
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Research Products
(10 results)