2010 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の「自分史づくり」を起点とするコミュニティワークの方法に関する研究
Project/Area Number |
22530658
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Research Institution | Hiroshima International University |
Principal Investigator |
渡辺 晴子 広島国際大学, 医療福祉学部, 准教授 (90326091)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡崎 仁史 広島国際大学, 医療福祉学部, 教授 (20320062)
矢原 隆行 広島国際大学, 医療福祉学部, 准教授 (60333267)
八木 裕子 広島国際大学, 医療福祉学部, 助教 (60533817)
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Keywords | 地域福祉 / コミュニティワーク / ナラティヴ・アプローチ |
Research Abstract |
平成22年度の研究成果として、(1)国内・国外のコミュニティワーク方法論における目的、対象、主体、方法・技術の理論的整理に取り組むとともに、(2)研究対象フィールド(愛媛県今治市関前地区)の総合的なコミュニティ・アセスメント(既存資料の分析、地域踏査、社会調査)、(3)「自分史づくり」に関与した小学校教員および社会福祉協議会職員(コミュニティワーカー)に対するインタビュー調査を実施した。(2)の社会調査「関前地区における社会心理的健康観と生活実態に関する調査」については、関前地区・岡村島に居住する小学生以上の住民(439人/258世帯)を対象として、地域の民生委員・婦人会役員との協働によるアンケート調査(留め置き法)を実施した。現在、調査データの入力・集計を行っているところである。これらの研究成果は、研究代表者・研究分担者・今治市社会福祉協議会職員2名で構成する「コミュニティワークとナラティヴ・アプローチ研究会(Community Work and Narrative Approach Study Group : CNS)」(定期研究会4回)にもとづくものである。 本年度は研究期間の初年度にあたり、特に研究フレームの設計および研究対象フィールドにおける地域福祉関係機関・組織との関係づくりに集中して研究を推進した。コミュニティワーク研究を実施する場合、研究対象フィールドであるコミュニティへの介入は不可避であるが、これを逆手にとり、本研究では住民参加型アクションリサーチを志向する。具体的な取り組みの企画・実施については、次年度以降の課題である。
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