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2011 Fiscal Year Annual Research Report

「生活者」としての患者・家族に焦点を置いた緩和ケアソーシャルワークに関する研究

Research Project

Project/Area Number 22530660
Research InstitutionNishikyushu University

Principal Investigator

山田 美保  西九州大学, 健康福祉学部, 准教授 (90326992)

Keywords緩和ケア / ソーシャルワーク
Research Abstract

本研究は、ソーシャルワークの独自性である「生活者」としての患者・家族に焦点を置いた実践に着目し、緩和ケアでの実践における独自性の発揮と1)ソーシャルワーカー自身、2)チーム、3)組織の要因との関係を探索することを目的としている。平成23年度は、ソーシャルワーカーの視点から緩和ケア病棟での実践内容や役割認識を記述することを通して、ソーシャルワークの専門性に関連する現象への理解を深めることを目的とし、緩和ケア病棟で実践するソーシャルワーカーへのインタビューデータについて質的記述的研究手法を用いて分析した。
その結果、ソーシャルワーカーは、緩和ケア病棟の【窓口】としての役割認識を強く持ち、入院までの支援に重点を置いていることが確認された。また、在宅緩和ケア推進の流れは、地域生活と施設ケアをつなぐ支援としてソーシャルワークの専門性を発揮しやすくしている可能性が示唆された。さらに、患者の入院後の支援において、ソーシャルワークが患者・家族への直接的支援(ミクロレベルの実践)に固執せず、多職種・関係機関との連携といつたメゾレベルの実践の中に専門性を模索することで、医療チームの関係性を維持・強化する機能を担おうとしている現象が確認された。本研究は、ソーシャルワーカーの視点からのみの記述に基づく分析であったため、今後はチームアプローチの観点に立ち他の専門職からの視点も交えつつ、医療チームにおけるソーシャルワークの専門性について詳細に検討していく必要がある。さらには、在宅緩和ケアでの実践構造についても探求を重ねていきたい。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

研究計画時にある緩和ケア病棟の他職種(医師、看護師など)への調査が実施できていない点で計画にやや遅れていると考える。

Strategy for Future Research Activity

今後は、研究の進行状況を踏まえつつ、チームアプローチの観点に立ち緩和ケア病棟におけるソーシャルワーカー以外の専門職からの視点も交え、チームにおけるソーシャルワークの専門性に関連する要因について詳細に検討していく。

  • Research Products

    (2 results)

All 2012 2011

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 緩和ケア病棟におけるソーシャルワークに関する質的研究2012

    • Author(s)
      山田美保、安部猛、北川慶子
    • Journal Title

      西九州大学健康福祉学部紀要

      Volume: 第42巻 Pages: 43-49

  • [Presentation] 緩和ケア病棟におけるソーシャルワークに関する質的研究2011

    • Author(s)
      山田美保
    • Organizer
      日本医療社会福祉学会
    • Place of Presentation
      同志社大学
    • Year and Date
      2011-09-24

URL: 

Published: 2013-06-26   Modified: 2013-11-08  

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