2011 Fiscal Year Annual Research Report
ホームレス包括的アセスメントツール及び支援プログラムの開発的研究
Project/Area Number |
22530664
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Research Institution | Ashiya College |
Principal Investigator |
大宅 奈美子 芦屋学園短期大学, 生活創造学科, 講師 (80455039)
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Keywords | ホームレス / アセスメント / 貧困 / 社会的排除 / 情報共有 |
Research Abstract |
本研究は、ホームレス者の心身及び生活状況を把握する包括的かつ簡便なアセスメントツールを、ビッグイシュー日本をベースに開発し、定期アセスメントによるデータ蓄積とニーズ調査の結果を踏まえた上で、販売希望者を含むビッグイシュー販売者支援プログラムを整理・構築することを目的とする。支援プログラムには、スタッフによるインテーク、アセスメント、ケースマネジメント等の窓口的業務、リファーラル先として地域行政や医療機関、福祉施設との連携の他、自己啓発やレクリエーション活動に関する社会資源の開発等を計画している。 本年度は、昨年度までに開発したアセスメントツール「Colorado Coalition for the Homeless-Consumer Outcome Scales(CCH-COS)修正日本語版」を使用しての販売者の定期アセスメントの開始とデータ蓄積と平行して、当該ツールの課題である精神保健や身体的健康等の臨床領域におけるスタッフのアセスメント技術習得のためのトレーニングプログラムおよびマニュアル開発を中心に研究活動を行なった。 定期アセスメントについては、ビッグイシュー販売者だけでなく、販売とは関係なく支援を必要とするホームレス者への相談事業等も行っているビッグイシュー基金のスタッフが、現登録販売者全員の第1期アセスメントを開始し、9割程度の聞き取りを終えている。スタッフの仕事量を考慮に入れ、可能であれば3ヶ月毎、最低でも半年毎の定期アセスメントを職務に組み入れ、データ蓄積を継続する計画で進行中である。 アセスメントトレーニングプログラムおよびマニュアルの叩き台は、ビッグイシュー基金大阪スタッフとの協働によって2011年度末時点で概ね完成している。2Q12年初頭には当該トレーニングプログラムを大阪および東京のスタッフ向けに開始する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
アセスメントトレーニングプログラムおよびマニュアルの完成が2012年度にずれ込んでいるため。しかし5月中にはマニュアルを使用してのトレーニングを順次開始できる状況にあり、社会資源開発等他の作業と平行して、プログラムの改良も重ねていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度までの実績を踏まえ、アセスメントデータ蓄積と共に、2012年度はクライエントのニーズに応じて繋いでいける社会資源の発掘と関係づくりを中心とした支援プログラムの構築、ツールの普及と、本研究の総括を予定している。
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Research Products
(2 results)