2012 Fiscal Year Annual Research Report
ホームレス包括的アセスメントツール及び支援プログラムの開発的研究
Project/Area Number |
22530664
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
知念 奈美子 京都大学, 文学研究科, 研究員 (80455039)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | ホームレス / アセスメント / 貧困 / 社会的排除 / 情報共有 |
Research Abstract |
本研究は、ホームレス者の心身及び生活状況を把握する包括的かつ簡便なアセスメントツールを、ビッグイシュー日本をベースに開発し、定期アセスメントによるデータ蓄積とニーズ調査の結果を踏まえた上で、販売希望者を含むビッグイシュー販売者支援プログラムを整理・構築することを目的とする。支援プログラムには、スタッフによるインテーク、アセスメント、ケースマネジメント等の窓的業務、リファーラル先として地域行政や医療機関、福祉施設との連携の他、自己啓発やレクリエーション活動に関する社会資源の開発等を計画している。 今年度は、2010年度に開発したアセスメントツール「Colorado Coalition for the Homeless-Consumer Outcome Scales(CCH-COS)修正日本語版」を使用して、2011年度からの販売者の定期アセスメントデータ蓄積を引き続き行った。並行して、当該ツールの課題である精神保健や身体的健康等の臨床領域におけるスタッフのアセスメント技術習得のためのトレーニングプログラムを、大阪事務所を中心に実施した。 定期アセスメントについては、ビッグイシュー販売者だけでなく、販売とは関係なく支援を必要とするホームレス者への相談事業等も行っているビッグイシュー基金のスタッフが、現登録販売者全員の第3期アセスメントを開始し、9割程度の聞き取りを終えている。3か月ごとにアセスメントを実施し、販売者の変化を本研究課題終了後も継続して見ていく予定である。 現在は東京の事務所を中心に、蓄積データから、必要と考えられる地域の社会資源を掘り起し、新たな支援先との協力関係構築や、これまでの連携先とのネットワークの見直しを図り、社会資源ブック作成作業が進行中であり、発行次第関係機関及び希望者へ配布し更なる支援ネットワーキングの促進に寄与する予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(4 results)