2013 Fiscal Year Annual Research Report
ポジティブ心理学を背景としたサスティナブルな心性の発見・促進ツールの開発
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22530668
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
堀毛 一也 東洋大学, 社会学部, 教授 (10141037)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | サスティナビリティ / ポジティブ心理学 / sustainable well-being / 主観的ウェル・ビーイング / 環境態度尺度 / 東日本大震災 / 保護心理学 |
Research Abstract |
本年度は6つの国際会議・国内学会・シンポジウムにおいて、研究成果のまとめ等について報告をおこなった。このうち、第13回平和心理学シンポジウム(マレーシア)と、日本応用心理学会シンポジウム(東京)では、サスティナブルなwell-beingに関する研究動向を紹介しつつ、これまでの本研究の成果について総合的に報告し、質疑応答を行った。また、ポジティブ心理学国際会議(アメリカ)では、夫婦と子ども間のサスティナブルな心性・行動、およびwell-beingに関するcross-generationalな関連について報告し、母親と女子の間には関連性がみられるものの、総体的に関連が低いことを報告し、論議した。さらに、秋に開催された日本社会心理学会(沖縄)では、昨年度末に収集したデータに基づき、サスティナビリティ心性・行動尺度の改訂版の信頼性・妥当性について報告し、複数の環境態度尺度と弁別的妥当性がみられ、サスティナビリティに関わる心性・行動を測定するサスティナビリティ・ファインダーとして有用であることを明らかにした。このほか、昨年度に引き続き、東日本大震災がサスティナブルな心性・行動およびwell-beingに与えた影響についても、アジア社会心理学会(インドネシア)と、日本グループ・ダイナミックス学会(札幌)で報告を行い、震災後3年が経過してもwell-beingが回復しないことなどについて報告を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の主目的である、サスティナブル・ファインダーの開発は、サスティナブル心性尺度の妥当性が検証されたことによりほぼ完了したといえる。これを用いた介入研究を昨年度末から準備を開始しているが、その効果の検証が本年度の課題となる。計画では昨年度の後半から介入研究を行う予定であったが、達成度にやや遅れがみられるのは事実である。これは大震災以来の蓄積的なものであると同時に、所属する学科で専攻長という責任ある立場についたことによる。ただし、研究目的は本年度中に達成可能であり、来春には成果報告が行える予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
200名の学生を対象に、昨年度末から、サスティナブル・ファインダーの施行およびそれによるサスティナブルな強み(9因子)の同定、を行っている。本年度は、この強みを参加者個々にフィードバックし、それを意識させた2週間にわたる介入を行い(同時に弱みを意識させる群と、統制群を設定する)、終了直後、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後の効果の比較検討を行い、ツールとしての有効性を検証する予定である。成果の一部はパーソナリティ心理学国際会議や国内学会で発表を行う。また、年度後半には、5年間の研究のまとめとして論文を執筆する予定である。
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Research Products
(6 results)