2012 Fiscal Year Annual Research Report
心理教育的リーダーシップ訓練プログラムの開発と有効性の検討
Project/Area Number |
22530669
|
Research Institution | Rissho University |
Principal Investigator |
古屋 健 立正大学, 公私立大学の部局等, 教授 (20173552)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
懸川 武史 群馬大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (20511512)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 社会系心理学 / 心理教育的集団 / リーダーシップ / 訓練プログラム / 教員養成 |
Research Abstract |
本研究の目的は、教員資質向上策のひとつとして,教員志望者の心理教育的リーダーシップを伸ばすためのトレーニング・プログラムを開発し,その効果と妥当性を確認することにある。 1.心理教育的リーダーシップ訓練プログラムの策定:これまでの試行の成果を踏まえ,標準的な大学での講義時間(90分)を利用して実施できるよう,以下の3つのパートから成るプログラムを策定した。A.講義:リーダーシップに関する心理学的知見について学習し,リーダー行動を見る視点や理論を習得する。B.基本的スキル訓練:心理教育的リーダーに求められるスキルとして,a)自己理解と他者理解,b)3種のコミュニケーションスキル(伝達・主張・傾聴スキル),c)3種の集団活動スキル(課題共有・課題解決・合意形成スキル)を伸ばすための11種の体験学習から構成された。これにより,参加者は自他の持つリソースを認識し,集団活動の中で自分の持つリソースを提供することに始まり,集団目標の達成のためにメンバー間の関係を調整しながら自他のリソースを活用する活動まで体験することができる。C.プロジェクト・チーム体験:対話的アプローチに基づくプロジェクト・チーム活動を通して,より現実に近い場面で,自分の持つリソースをチームの目標達成に向けて効率的に発揮し,集団に貢献することを体験する。 2.プログラムの有効性評価:効果測定のためのチェックリストを作成し,上記のプログラムと組み合わせて実施した。プログラム実施前後でエゴグラムのプロフィールを比較した結果,統計的に有意な変化が認められ,訓練効果が確認された。また基本的スキル訓練でのリフレクションの内容についてテキスト・マイニングの手法を用いて分析した結果,各スキル訓練の目標に沿った体験と省察がなされていたことが確かめられた。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|