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2010 Fiscal Year Annual Research Report

自己と他者の特性情報集合間の認知的リンクに関する研究

Research Project

Project/Area Number 22530670
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

福島 治  新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (40289723)

Keywords自己表象 / 他者表象 / 自己認知 / 特性情報 / 特性判断 / 自己概念 / 対人関係
Research Abstract

本研究の目的は、自己と他者の特性情報集合間の認知的リンクを明らかにすることであった。人々は異なる他者との間では異なる相互作用を展開することから、自己の特性概念の集合は、他者を条件として相互に独立的な部分集合によって構成されると仮定した。そして、その部分集合内の要素は、それと対応する他者に関する特性概念の使用によって利用可能性が高まることの検証を試みた。
実験では、他者(例:父)について特性語(例:神経質な)のあてはまりを判断した後に、同じ他者について事物(例:手帳)との関連性を判断した後よりも、この他者を条件とした自己(例:父といる自分)に関する特性判断が促進されると予想されたが、必ずしもそのような結果は得られなかった。これまでの類似実験で得られた結果が、本年度の実験では得られなかったので、実験の材料や手続きの変更のうち、何が影響したのかを現在検討しているところである。たとえば、刺激として用いる特性語の日常的な利用頻度が低いと、貯蔵されている特性情報との照合において反応が鈍ることが考えられる。こうした点を入念に吟味している。また、そもそも他者を条件とした自己の特性情報は、特殊的で個人に固有の刺激材料を準備するといった方法が必要であるとも考えられるので、個人別の刺激セットの準備も次年度の課題とする。
特定の他者の特性情報の利用が、別の他者の特性情報に比べて、その他者を条件とする自己の特性情報の利用を促進するならば、当該特性情報間にユニークな認知的リンクがあることを示すことができる。今後もこの点を明らかにすることを目標として実験を実施したい。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 自己愛と不安定な役割自己概念:NPIと特性評定の役割間偏差及び時点間偏差の関連2010

    • Author(s)
      福島治
    • Organizer
      日本社会心理学会第51回大会
    • Place of Presentation
      広島大学
    • Year and Date
      2010-09-17

URL: 

Published: 2012-07-19  

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