2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530687
|
Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
秋山 学 神戸学院大学, 人文学部, 教授 (10252743)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 寛之 神戸学院大学, 人文学部, 教授 (30202112)
長谷川 千洋 神戸学院大学, 人文学部, 准教授 (80551390)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 消費行動 / 認知科学 / 自伝的記憶 / 社会情動的選択性理論 / レミニセンス・バンプ / Iowa Gambling Task / 報酬系機能 / 価値割引 |
Research Abstract |
本研究では、財の購入への準備から購入、そして入手した財の消費プロセスを支える認知科学的基盤の理解を深めることを目指し、1)購買行動の自伝的記憶としての特性、および、2) Iowa Gabling Task(IGT)による報酬系機能に関する検討を行った。前者に関しては,若齢者および高齢者における購買に関する自伝的記憶の特性を,記憶特性質問紙(MCQ)を中心に検討した。記憶に残る購買の想起を求めると,従来の研究で指摘されているレミニセンス・バンプの消失が示唆された。また,若齢者と高齢者の双方においてポジティブな購買が多く想起され,社会情動的選択性理論が指摘する高齢者におけるポジティブ優位性効果は認められなかった。購買行動の自伝的記憶においては自らの選択に有利になるよう認知を修正する影響も考慮する必要が示唆された 後者に関しては,報酬系機能の認知神経科学研究や神経心理学研究で多用されているIGTを用い,課題遂行成績および課題遂行時の皮膚コンダクタンス反応(SCR)などの生理学的指標からの検討を行った。IGTの課題呈示背後に貨幣(紙幣や硬貨)のイメージ画像あるいは貨幣の授受行為を示す画像を呈示した環境で実験を行った結果,貨幣イメージの呈示あるいは貨幣の授受行為を示す画像を背後に呈示した場合,IGTにおける大負けの回数が多くなるとともに,不利な選択をし続ける傾向が,課題遂行の中盤において特に顕著に見られ,不利なカード選択前に生じる予期SCRも高くないことが示唆された。また,また,IGTによる報酬系機能に関する研究を補完するため,ポイント(Reward Point)という代替貨幣に関する主観的価値の推定に関する検討を行った。ポイントを現金に交換する場合と,現金をポイントに交換する場合では1ポイントあたりの価値割引が異なることを示した。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|