2012 Fiscal Year Annual Research Report
特異的言語発達障害児等の補助ストラテジーに関する心理言語学的研究
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22530696
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
伊藤 友彦 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (40159893)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 特異的言語発達障害 / 補助ストラテジー / 心理言語学 / 発達性読み書き障害 / 吃音 |
Research Abstract |
本研究の目的は我が国において指導法の開発が急務となっている特異的言語発達障害 (Specific Language Impairment, 以下SLI) 、発達性読み書き障害、吃音、の子どもたちが用いる補助ストラテジーの特徴を心理言語学の知見を用いて明らかにすることであった。昨年度の検討の結果、各障害とも、補助ストラテジーそのものを引き出す課題の作成が困難であることが明らかになった。そのため、今年度は、各障害について、語レベルと文レベルの処理を検討し、その結果を補助ストラテジーとの関係で考察することにした。 本研究は初年度から3つのチームに分かれて行われてきた。今年度は、SLIチームは文レベルの処理を検討した。SLI児2名の縦断研究を継続するとともに、この2名における格助詞の誤用の特徴を、構造格・内在格という視点から検討した。その結果は国内の学会誌に掲載された。構造格の格助詞の誤用についてはさらに詳しく検討し、その結果を国内の学会で発表した。発達性読み書き障害チームは語レベルの処理を検討した。読みが未熟な幼児における非語の復唱の特徴をSLI児と比較し、その結果を国内の学会で発表した。吃音チームは文レベルと語レベルの処理を検討し、国際学会において、1)学齢期の吃音が文の最初の語で生じる傾向があるかどうか、2)一語発話において形態論的複雑さが学齢期の吃音頻度に影響するかどうか、3)非吃音児における非流暢性の発生がsyntax spurt現象と関係するかどうか、について発表した。また、国内の学会においては、学齢期の吃音児を対象として、1)音読と呼称の困難さの比較、2)語の処理と句の処理における高頻度群と低頻度群との比較、3)幼児2例に生じた吃音症状の生起位置、について報告した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)