2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530712
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
中川 敦子 名古屋市立大学, 人文社会系研究科, 教授 (90188889)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鋤柄 増根 名古屋市立大学, 人文社会系研究科, 教授 (80148155)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 注意 / 気質 / 縦断研究 / 睡眠・覚醒 |
Research Abstract |
22年度より縦断的に、生後4,8、12ヶ月は乳児行動調査票(IBQ-R)、18、24ヶ月は幼児行動質問票(ECBQ)を用いて、気質と遊び やあやし方、睡眠・覚醒パタンとの関係を検討してきたので、そのまとめに入った。 調査研究については、初回の総配布数は267であるが、5回の全て調査に参加した者のうち、出生体重が2500g 未満、在胎期間37週未満、出産時に何らかの異常が認められた者を除外した183名(男子93;女子90)を対象とした。パス解析の結果 (Amos,ver.16)、3つの気質因子である、高潮性(Surgency)、 負の情動(Negative Affect) 、制御機能(effortful control)は月齢を通して比較的安定していること、負の情動は抱っこというあやし方を促し抱っこは制御機能に影響を及ぼすこと、遊びについては、月齢8ヶ月の高潮性がくすぐり遊びを促進し、それは18ヶ月時の制御機能に関連することが示唆された。 一方、睡眠・覚醒パタンを検討するため、乳児20名( 男児9名、女児11名)が、1ヶ月齢、2ヶ月齢、4ヶ月齢、6ヶ月齢の最初の5日間、片方の足首に 腕時計型小型高感度加速度センサー(米国AMI社 製アクティグラフ)を装着して、沐浴等のやむをえない場合のみそれをはずして生活した。Sadeh らの式(1995) を用いて、成人のノンレム睡眠にあたる深睡眠(quiet sleep) とレム睡眠にあたる浅睡眠(active sleep あるいはlight sleep) を識別して検討した結果、未熟な脳ほど浅睡眠が多いというこれまでの知見に一致した。気質 との関係については、sleep%の増加は、機嫌がよく規 則性があるなどの楽な(easy)気質と正の相関を示す という報告があるが、昼夜に分けて検討していく必要が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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