2012 Fiscal Year Annual Research Report
「読み聞かせ」活動の発達的変化と言語リテラシー獲得への影響過程の分析
Project/Area Number |
22530722
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Research Institution | Shirayuri College |
Principal Investigator |
田島 信元 白百合女子大学, 文学部, 教授 (90002295)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮下 孝広 白百合女子大学, 文学部, 教授 (00190778)
鈴木 忠 白百合女子大学, 文学部, 教授 (40235966)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 読み聞かせ / 母子相互行為 / 社会的対話 / 自己内対話 / 言語リテラシー / 読書活動 / 語彙発達 / 社会的発達 |
Research Abstract |
本研究は、絵本の読み聞かせ活動という養育者と乳幼児の相互行為の構造と機能について、乳幼児の発達にしたがって変化していく過程を明らかにするとともに、子どもの読書力あるいは言語リテラシー操作能力を中心とした言語使用能力の獲得に及ぼす影響過程を明らかにすることを目的とした。方法としては、0-6歳の114名の母子ペアを対象とし、家庭ないし施設での母子間の読み聞かせ活動の観察および日常生活における読み聞かせ活動についての母親質問紙、面接による結果と、子どもの言語リテラシー操作能力や、全般的な発達指標との間の相関関係を吟味することにより、読み聞かせ活動の言語リテラシー能力の発達への影響のあり方を推定した。 その結果、0-1歳台の第一段階から2-6歳台の第二段階に至る「読み聞かせ活動の構造(母子相互行為構造)とその機能」の発達過程が同定された。第一段階では、0歳台は絵本を媒介とした母子の対話的活動が中心であるが、1歳台になると子どもは黙って聞くことが多くなり、対話的活動の内面化の始まりが示唆された。第二段階では、熟考しながら黙って聞くような個人的活動の深まりとともに、読み聞かせ後の母子間の活動(描画、言語的表現活動・ごっこ活動)といった社会的活動への展開が見られ、個人→社会→個人的活動→・・・という循環的変容を通して読書活動(言語リテラシー能力の達成)へと進んでいくことが推測された。 子どもの発達指標との関連についても、言語概念発達とともに社会的発達の諸指標とも関連しており、認知発達とともに、自己表現活動を通した社会情動的活動の発達にも影響を及ぼすことが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)