2012 Fiscal Year Annual Research Report
発達障害様の記憶障害を呈す成人への認知心理学実験的アプローチの方法論の検討
Project/Area Number |
22530725
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Research Institution | 東京有明医療大学 |
Principal Investigator |
山下 雅子 東京有明医療大学, 看護学部, 准教授 (20563513)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
羽生 和紀 日本大学, 文理学部, 教授 (00307787)
丹藤 克也 聖カタリナ大学, その他部局等, 講師 (30455612)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 成人の発達障害 / ADHD / 記憶障害 / 認知心理学 |
Research Abstract |
本研究は発達障害様の記憶障害等を訴える成人の認知処理の特徴について、現場の心理臨床家が当該成人において生じているであろうと仮定している諸内容と、認知・記憶心理学的なアプローチによる結果との整合性を検討することにより、発達障害様記憶障害の成り立ちや情報処理的メカニズムの解明に貢献することを目的としている。具体的には、認知心理学的実験結果と、臨床心理学的データを統合して分析し、臨床像とその背景にある個々人の記憶情報処理の特徴データとの統合を目指す。24年度の計画は、①Webによる研究対象者の募集継続、②研究対象者のデータ収集の開始、③健常者を対象とした実験・調査の準備、④ 文献研究(科学研究費による報告書を含む)および学会等での情報収集活動と報告活動、であった。①については、研究対象者のうち、健常自覚として応募の参加者内に、実はADHD様の自覚症状があるにも関わらず、研究の有償ボランティアとしてではなく、自分は障害があるかどうかを確認するための参加希望が散見された。このようなケースによる非健常データの不必要な混入を防ぐために、年度の途中からADHDについてのWebページと独立させた形で健常自覚の有償ボランティアの募集を再開し、データを収集し、参加基準の安定を試みた。②及び③については、引き続き、研究代表者、分担者、および大学院生が作業・分析等を分担しデータの収集を進めた。具体的には対象者の生活管理困難状況についてデータ、知能検査を用いての対象者の臨床心理学的・査定的な把握につながるデータ、いくつかの選ばれた認知心理学的実験(乱数形成課題、視覚探索課題、検索誘導性忘却課題、語彙流暢性課題)であった。④については、記憶領域の学会参加等によって資料収集が行われ、24年度開催のいくつかの学会で発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)