2010 Fiscal Year Annual Research Report
児童・生徒を支援するための「適応度診断と介入」検査の開発と応用
Project/Area Number |
22530727
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
今川 峰子 中部大学, 現代教育学部, 教授 (10123283)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三島 浩路 中部大学, 現代教育学部, 准教授 (90454371)
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Keywords | 自己開示・親和得点 / 同調・葛藤得点 / 友人関係の4つのタイプ / 親子関係の4つのタイプ / 適応度診断 / 介入の手だて / 心理教育的援助 / パーソナル・スペース |
Research Abstract |
自分の信念を持ちつつ、人と協調できる児童・生徒を育てるために、「自分らしさを活かしてつきあう」と題したアセスメントと介入に役立つ検査項目を、研究代表者を中心にして作成した。その上で、小・中学校の現職教員を交えて、児童・生徒にとって分かりやすい語句に改め、回答しやすいように事例を挿入し、プライバシーに配慮した予備調査の検査項目を決定した。 平成22年9月に、小学5年生3クラス、中学2年生3クラス(合計約200名)を対象に予備調査を実施した。データを分析して、「友人関係」の4つのタイプ(自立満足群、しがみつき群、マイペース群、同調ストレス群)のどの群に相当するのか、座標軸上で個人ごとに診断できる図を作成した。同様に「父親関係」と「母親関係」についても、各個人を4つのタイプ(信頼・自立群、依存群、反発・反抗群、表面的服従群)に分類し、一目でわかるように図示した。その上で、友人・父親・母親・担任教師・養護教諭とのパーソナル・スペースから、「介入」に適切な人物がわかるようなデータとしてまとめ上げた。このデータをもとに、11月に小・中学校の担任教師と再度調査項目の検討を行ったが、好評を得ると共に、一部修正した方がよいとの意見が出された。研究代表者を中心にして、最終的に決定し、「自分らしさを活かしてつきあう」を再作成した。そして、岐阜県・愛知県の小学4年生~中学3年生までの1800人を対象とした本調査を平成23年1月~2月に実施した。得られたデータを各クラス別に「適応度診断」が分かるような図表として作成し、3月に協力してもらった学校に送付した。
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