2012 Fiscal Year Annual Research Report
児童・生徒を支援するための「適応度診断と介入」検査の開発と応用
Project/Area Number |
22530727
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
今川 峰子 中部大学, 現代教育学部, 教授 (10123283)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三島 浩路 中部大学, 現代教育学部, 教授 (90454371)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | アセスメント検査 / 自己開示・親和性 / 同調性 / 友人関係 / 親子関係 / 学校満足度 / 児童・生徒の支援 / 学級経営 |
Research Abstract |
「研究目的と実施経過」 学校生活に不満を抱き、「友人関係で孤立している」、「無理に合わせてストレスを抱えている」児童・生徒を支援するために、学習面を含めた学校満足度、友人関係、父子関係、母子関係、教師との関係等について、包括的な側面からアセスメントする検査を開発し、援助することが本研究の目的であった。支援と介入にかかわるリソースとしての人物との関係を担任教師・養護教諭を含めた会話場面でのパーソナル・スペースを測定することで、会話の相手との心理的距離を把握する工夫を入れた。 具体的には『自分を生かしてつき合う』と名付けたアセスメント検査を予備調査を経て作成し、本調査を実施した。調査協力者は全体で約2,000名である。調査協力校にはクラスごとの個人結果を報告し、2013年3月に研究報告書(平成22年度~平成24年度科学研究費補助金(基盤研究(C)全192頁)にまとめ、関連の学校等へ郵送した。 「研究の結果」 友人関係をタイプ1(仲間と協調しない・孤立する)、タイプ2(無理に仲間に合わせ、ストレスを抱える)、タイプ3(友人と親密な関係にあるが依存度が高い)、タイプ4(自分の意見は主張するが、親密な友人関係にある)の4つに分類し、父子関係・母子関係についても4つに分類した。①小学生の9クラスについて、アセスメント結果を学校現場の教師と検討した結果、教師はタイプ1を把握しやすいが、タイプ2は見過ごしやすいことが認められる。②小・中学校全体について、学習面を含めた学校満足度に関与する要因を探るため、パス解析を実施した。小学生については、親密な友人関係、親密な親子関係、そして担任教師との心理的距離が関連していた。中学生については、親密な友人関係と担任教師との心理的距離が関与していた。③クラス別のアセスメント結果(図・表)から学級経営が困難なクラスを把握することができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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