2012 Fiscal Year Annual Research Report
認知行動療法を用いたインターネットによる予防的ストレス対処プログラムの開発
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22530752
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Research Institution | Atomi University |
Principal Investigator |
中野 敬子 跡見学園女子大学, 文学部, 教授 (10326556)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ストレス自己診断 / ストレス・マネジメント / インターネット / 認知行動療法 / ストレス耐性特性 / ストレス・コーピング / 完全主義 / セルフコントロール |
Research Abstract |
インターネット・ストレス対処プログラム開発は学生相談における時空を越えた、費用対効果の高い予防活動を可能にする。本研究は研究1:インターネット利用のストレス自己診断尺度の開発および研究2:認知行動療法を用いたインターネット・ストレス対処プログラムの開発の2つの研究からなる。 24年度では、研究1の目的である同様のストレッサーを経験しても、その衝撃を緩和し、精神身体的健康の維持に重要な役割を果たすストレス耐性特性を測定する自己診断の大学生向けの「インターネット・ストレス自己診断尺度」を開発、妥当性と信頼性についての分析を行った。Webストレスコーピング、Web完全主義、Web社会的興味、Webセルフコントロール、Web対人スキル、Web自己効力感、Webストレッサーの各尺度の組み合わせからなる「インターネット・ストレス自己診断」に関する研究成果を国内外の学術誌に論文として発表した。 さらに、24年度では認知行動療法を基本にインターネットに適したストレス対処法として23年度に開発し、効果測定を実施したプログラムの効果に関する検証を引き続き行った。複数の認知行動療法を組み合わせたインターネット・ストレス対処プログラムは、Web画面で実行する①マイナス思考を適応的、現実的な思考に変える認知の再構成、②不快な状況に対処するリラクセーションおよび脱感作、③ストレス事態に対処するセルフコントロールからなり、Web画面上でフィードバックを受けることも出来る。時間空間を越えて実施可能で、コストの安いインターネット・ストレス対処プログラムの効果については統制群との比較において継続的に分析を行った。インターネット・ストレス対処プログラムの効果についても、その一部を海外の心理学専門誌に論文発表した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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