2012 Fiscal Year Annual Research Report
子どもの社会的適応を促すー幼児の反応的・能動的制御としつけ方略のダイナミック過程
Project/Area Number |
22530756
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Research Institution | Seitoku University |
Principal Investigator |
佐伯 素子 聖徳大学, 心理・福祉学部, 准教授 (80383454)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 自己制御 / 養育態度 / 気質 / 問題行動 / 対児感情 |
Research Abstract |
本研究では,さまざまな観点から論じられている気質的な自己制御を反応的制御と能動的制御に分け,それら制御と親の養育態度,就学前の子どもの社会適応や親の子どもに対する感情との関連を縦断研究を通して明らかにすることであった。平成24年度は,本研究の目的を達成する年度にあたっていた。一回目質問紙調査協力者で,かつ二回目の調査にも協力同意を得た調査協力者に,第二回質問紙調査を実施し,縦断調査データを収集した。また,調査協力者に対して二回目の質問紙調査の結果を郵送にて送付した。 縦断調査の結果,気質的な自己制御である反応的制御と能動的制御,親の養育態度,子どもの問題行動や向社会的行動は,いずれも時間的な関連が認められ,気質の中でも,能動的自己制御の相関係数が高く,時間的な安定性が認められた。また,子どもの問題行動の中でも,特に外在化問題の安定性は高く,外在化問題を呈する傾向のある子どもに対しては,体罰や脅し,感情的なしつけにつながりやすい可能性が示唆された。親の子どもに対する否定的感情がその後の養育態度や子どもの問題行動へとつながるということはなかったが,子どもに対する否定的感情は続く傾向が認められた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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