2012 Fiscal Year Annual Research Report
自己への思いやりに焦点を当てた認知行動療法プログラムの開発
Project/Area Number |
22530758
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Research Institution | Komazawa University |
Principal Investigator |
有光 興記 駒澤大学, 文学部, 教授 (10341182)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | セルフ・コンパッション / 認知行動療法 / 抑うつ / 恥 / 罪悪感 |
Research Abstract |
目的:昨年度は,思いやりのある手紙を書く,思いやりのある考えを思い出す,感情のアクセプタンス,第3の椅子の練習などからなるCompassion focused therapy(CFT)のプログラムを開発し,大学生への効果を検討した。その結果,CFTプログラムは自己思いやりを上昇させ,抑うつを低減することが分かった。本年度は,一般成人を対象にCFTプログラムを実施し,同様に効果が見られるかを検討した。 方法:参加者 インターネット等の広報を通じて参加を希望した一般成人(半数が待機群)。スクリーニングを行い,セルフ・コンパッションの低い人を対象にした。精神疾患の診断としては,うつ病,広汎性発達障害を受けたものがいた。 手続き Gilbert(2009),Gilbert & Procter(2006)を参考にArimitsu(2012)で作成された7週間の思いやりのワークを集団で実施した。ワークは,思いやりのある手紙を書く,思いやりのある考えを思い出す,感情のアクセプタンス,第3の椅子の練習などから構成された。 結果:介入の前後に自己への思いやり,自己批判など否定的自動思考,抑うつと不安の他に,恥や罪悪感などの感情特性も測定し,前後での評定値の違いを検討した。介入の前後で,セルフ・コンパッション,抑うつの得点が減少することが確かめられた。現在,結果の詳細について分析中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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