2012 Fiscal Year Annual Research Report
ロールシャッハ・テスト人間表象反応の基礎データ作成
Project/Area Number |
22530760
|
Research Institution | Tokyo Keizai University |
Principal Investigator |
大貫 敬一 東京経済大学, 経済学部, 教授 (40146527)
|
Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
|
Keywords | ロールシャッハ・テスト / 対象関係尺度 / 片口法 |
Research Abstract |
対象関係の成熟度を明らかにするロールシャッハ・テスト(以下、ロ・テスト)人間表象反応指標や対象関係尺度を検討した結果、Urist(Urist, 1977; Urist & Shill, 1982)が考案したMutuality of Autonomy Scale(以下、MOA)が、妥当性が確認された最も優れた対象関係尺度の1つであると考えられた。そこで、Holaday & Sparks (2001)のガイドラインをさらに改良した上で,日本人被検者を対象として用いることができるよう「MOA日本語版ガイドライン」を作成した。 日本語版MOAガイドライン作成にあたっては,Holaday & Sparks (2001)の改訂ガイドラインに基づき,Urist(1977),Urist & Shill (1982) ,Kelly(1999),Coates & Tuber (1988)の定義や反応例を参考にし、次の3点の改良を行った。(1)Level 1からLevel 7までの各水準の表題,定義,解説に関して,定義の不明確さや評定の困難さをもたらしている問題点をさらに改良する,(2) 単に日本語に翻訳するのではなく,対象関係論に精通していないテスターも理解し活用できる日本語版にする,(3)日本人テスターに馴染み深い例示となるよう日本人被検者の反応例を用いる。 作成した「MOA日本語版ガイドライン」を用いて、①非患者成人群、②統合失調症群,③気分障害群の3群でロールシャッハ反応について、対象関係の発達水準評価を行い、評定結果をさらに検討してガイドラインの改良を重ね、臨床現場で活用できる「MOA日本語版ガイドライン」の最終的なバージョンを作成した。非患者成人群に関しては、各水準の出現率を求める研究を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|