2010 Fiscal Year Annual Research Report
乳がん術後未再発日本人女性患者の心理的実存的課題の解明と効果的な介入方法の研究
Project/Area Number |
22530771
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Research Institution | Kyoto Gakuen University |
Principal Investigator |
伊原 千晶 京都学園大学, 人間文化学部, 准教授 (80288589)
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Keywords | サイコオンコロジー / 乳がん / 臨床心理学 / 国際情報交換 / ドイツ / スピリチュアリティ |
Research Abstract |
平成22年度においては、愛知医科大学医学部付属病院において、女性乳がん患者を対象とした質問紙調査を開始すべく、実施する質問紙の選定を実施、研究代表者が一般人を対象として調査を実施した際に用いたSMiLE・PIL・自己超越尺度に加えて、SDS・STAI・SUBI・GHQ-30も使用することとした。また質問紙調査および面接調査の時期および対象患者を決定し、研究のプロトコールを確定した。同時に患者への説明文書・同意書などを作成して、愛知医科大学医学部倫理委員会に提出し、平成22年度第2回医学部倫理委員会第二臨床試験専門委員会(平成22年6月17日開催)にて審査を受けた。結果として、説明文書への記載不備を数箇所、訂正するように指示を受けた程度で、質問紙調査・面接調査の実施については、承認手続きに入る段階となった。 しかし研究分担者(当時)の愛知医科大学医学部福富教授から研究代表者に対して、研究成果にかんする論文の執筆者について強い要請が行われ、その条件が満たされない限りは研究協力はできない旨の申し出があり、それに伴い、倫理委員会の審査結果も保留となった。申請時の研究計画の大幅な変更を要するような、研究実施計画の変更が愛知医科大学側から提案されたため、それを巡っての話し合いが試みられたが、合意に至らなかった。平成23年2月に研究分担者から削除の申し出があり、研究代表者も受諾した。 新たな研究組織編成のため、平成23年3月から九州がんセンターおよび滋賀県立成人病センターに研究実施を依頼し、平成23年度における研究計画の実施の準備を行った。
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