2012 Fiscal Year Annual Research Report
健康な食を育成するためのメディアリテラシー教育の基礎研究
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22530783
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Research Institution | The Japanese Red Cross Toyota College of Nursing |
Principal Investigator |
島井 哲志 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (30136973)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 食行動 / メディアリテラシー / やせ願望 / 青少年 / ボディイメージ |
Research Abstract |
日本の若年女性のやせ志向に対するメディアの影響について、国内外の情報を収集してきた。そして、関連する要因を検討して、食のメディアリテラシー教育の実証的な基礎的資料を提供することをめざして検討を重ねてきた。本年度の主要な成果としては、標準化したボディイメージへの影響を測定する日本版Sociocultural Attitudes Towards Appearance Questionnaire-3短縮版を用いて、女子中学生においても、大学生女子や欧米と同様に、家族、仲間の影響と並んで、あるいは、それ以上に、メディア情報が、ボディイメージのゆがみに対して大きな影響をもっていることを示した。そして、このようなメディア暴露によって、個人の中で進行する、やせ理想の規範の内面化は、大学生ほどではないが、中学生においてもかなり進んでいることを示した。この傾向は、現状では、特にファッション雑誌の影響が強くみられていた。昨年度までに本研究で開発してきて尺度を用いて、本研究の代表者も参加した、日本学校保健会による大規模な調査が実施された。これは、全国の中学校と高等学校を地域別に無作為に選び、さらに無作為に学校を標本抽出した創価抽出法によって、全国の中高生の実態を明らかにするものであり、2万人を超える中高生を対象としたものである。この結果から、予備的に検討した本研究から示唆されたことであるが、中学生よりも高校生のほうがより強くメディアの影響を受けており、やせ理想の内面化が進行した結果、リスクのあるダイエット行動を行っていることが示された。これらのことから、これらのプロセスmの変容をめざす中高生を対象とした食のメディアリテラシー教育の必要性が明確になった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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