2010 Fiscal Year Annual Research Report
メタ記憶の観点に基づく記憶モニタリングの正確性と記憶コントロールの効果性の評価
Project/Area Number |
22530803
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Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
清水 寛之 神戸学院大学, 人文学部, 教授 (30202112)
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Keywords | 実験系心理学 / 記憶 / メタ記憶 / 記憶コントロール / 記憶モニタリング |
Research Abstract |
本研究は、近年、認知心理学的記憶研究において重要視されているメタ記憶に関連して、個人がどのように自らの記憶能力や記憶特性、知識状態をとらえ、能動的な記憶活動の展開に生かしているのかを実証的に明らかにすることにある。個人から記憶モニタリングの正確性と記憶コントロールの効果性に関する実験室データと日常記憶データの両方を収集し、それらに基づいて認知心理学的モデルの構築を試みるものである。平成22年度においては、当初の研究計画に沿って、具体的に次の四つの研究活動を行った。 1. 実験及び調査の準備:先行研究文献及び関連資料の入手、実験施設(実験室)の確保、実験装置の調達、実験用コンピュータプログラムの作成、実験データの記録様式の設定、実験参加者の確保、実験補助要員の確保、実験・調査の参加協力同意書の書式設定などを行った。 2. 学内倫理委員会の事前承認:所属研究機関である神戸学院大学の規程に基づいて、本研究の実験・調査の実施に関して学内の「ヒトを対象とする研究等倫理委員会」の審査を受け、承認を得た。 3. 予備実験及び予備調査の実施:予備段階での実験及び調査を大学生を対象に実施し、具体的な実験条件の操作や実験材料の選定、調査用紙の設計、測定指標の検討などを行った。 4. 既有の実験・調査データの公表(論文化):本研究の計画推進を図るために,本研究テーマに関連して過去においてすでに収集した実験調査データの整理・分析を行い、学会発表及び論文作成を行った(学会発表2件、大学紀要1編、学会誌1編(掲載内定))。
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Research Products
(4 results)