2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530819
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
安藤 輝次 関西大学, 文学部, 教授 (70143930)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ケースメソッド / 教員養成 / 教師教育 / 教育実習生 / 若手教員 / 教師の力量形成 / インターネット / メンタリング |
Research Abstract |
グーグルグループWikiサイトで教員志望学生が遭遇する典型的な失敗事例を提示し、本専修学生に「何が問題」で「いかに解決すべきか」を書かせて検討させた後、大学で討論中心の授業を行った結果、問題考察の枠組みを理解していると、現職教員研修とほぼ同じポイントを押さえた討論ができた。その後、受講生が関わってきたスクープサポートに伴う悩みを出させ、同様の方式で授業をすると、自力で問題解決させやすいことが分かった。これは、教育実習着手直前の半期2単位の教職科目であり、受講生の事後アンケートによれば、9割が「理論的説明中心の授業より、役立った」と言い、「教育実習に行くので、このサイトをアクセスできるようにしてほしい」との要望であった。 ところで、①全米理科ケースメソッド指導センターは、このような典型的事例の普及を行ってきたが、②近年、ケースの修正にネットを活用する試みもしている。③モンタナ州立大学は、教育に関わる悩みをネット活用で解決させるメンタリング研究を行って、数年前にニューティーチャーセンター(NTC)のeMSSの開設に繋げた。ケースの普及も必要であるが、その前提となる(a)ケース素材の蓄積と(b)その洗練が不可欠なのである。 この問題意識に基づき、本研究は、(a)ネットのWiki活用を行い、①のケースメソッド普及にも生かしたが、(b)については、グーグルWikiの制限のためにもっと自由なフォーマットが欲しいという学生の声を受けて、2013年2月に「教員志望学生」と「若手教員」向けそれぞれのオンライン学習室(IDとパスワードによって入室可)のホームページに開設した。これは、ケースメソッドの普及と開発の情報提供だけでなく「悩みの相談室」の開設を通し絵(a)の素材蓄積に役立てようとするが、スマートフォンでもアクセス可能という点で米国にもないアドバンテージがある。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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