2012 Fiscal Year Annual Research Report
多様な能力認証への数値的統一国家尺度の研究 イギリスの後期中等教育修了段階の検討
Project/Area Number |
22530827
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
柳田 雅明 青山学院大学, 教育人間科学部, 教授 (20260523)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 数値的統一国家尺度 / 多様な能力認証 / イギリス連合王国 / 後期中等教育段階 / 高大接続 / UCAS Tariff / 成人学習者 / バカロレア |
Research Abstract |
文献資料を電子化されたものも含めて検討のもと、平成24年度の現地調査をも組み込んで招待講演・学会発表等で公にした。 現地訪問調査は、イングランドそしてスコットランド追加分であった。送り出し側としては義務教育後の課程を有する中等教育水準対応の機関とし、受け入れ側としては大学等高等教育機関とした。具体的には、ダンディー・アバティ大学、ラングサイド・カレッジ、ブルックハウス・シックス・フォーム・カレッジならびにグラスゴー大学(成人向け大学入学準備課程)を訪問し、実践状況を実物資料に基づき担当教員に聴き取りをし、授業参観さらには受講学生にも聴き取りを実施した。その際に現物資料の雛形も提供いただき、学習材など実物資料をデジタル・カメラで撮影させていただいた。また行政執行機関となるスコットランド資格機構(SQA)では、政策推進担当責任者と研究開発担当者とに事実確認を中心とする聴き取りをした。現地管理職教員組合幹部にも、その立場からの施策と実践に関しての見解を聴き取りした。またエディンバラ大学とスターリング大学では、現地の状況に詳しい研究者との聴き取りし、専門的見地から議論をした。併せてグラスゴー大学では、本課題に即したセミナーが、私柳田が話題提供をする形(招待講演)で実施された。 以上の作業を通じて、連合王国内で多様な能力認証が、数値的統一国家尺度において明確に位置付けられている実態が確認できた。その一方で、特にスコットランドにおいて大学入学時の同級生間でさえ、数値的統一国家尺度水準にずれが生じてしまっている実態も、平成24年度現地訪問調査で明らかとなった。なお、現場で共通するような組織的対策や暗黙知については、今後の課題となった。現地訪問調査にてそれらに該当すると想定できた事象を、その背後にある論理・信念体系等をも含めて検討し、明示できる形に整理していくことが必要となる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)