2012 Fiscal Year Annual Research Report
美術教育における性差の研究 -男女の特性を活かす教育の構築に向けて-
Project/Area Number |
22530828
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Research Institution | Kunitachi College of Music |
Principal Investigator |
宇佐美 明子 国立音楽大学, 音楽学部, 教授 (10286437)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 るい 国立音楽大学, 音楽学部, その他 (50535276)
島田 由紀子 和洋女子大学, その他部局等, 准教授 (80369397)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 性差研究 / 美術教育 / 学習指導論 / 教育学 / 芸術諸学 |
Research Abstract |
24年度は、本研究の基盤である性差研究のデータべース化、そして研究成果の発信、三か年の研究成果をまとめた記録の作成に力を注いだ。 1 性差研究のデータベース化・・・美術教育領域の性差に関する研究を収集し、その概要と偏った記述を抜粋するとともに、色彩や構図などのキーワードによる分類を行った。データの収集と分析は今後も継続する。 2 研究成果の発信・・・男女の表現特徴を明確にしようとする研究に対し相容れない意識が研究者・教師の意識の中に少なからずあることが分かっている。そこで研究成果の発信方法としてHPを開設し、性差研究とはいかなるものか、そして研究の重要性を説くために、広く一般に公開することとした。ここでは、医学・科学など他分野からのご意見、学校関係者からの問題提起などを期待している。このサイトでは2013年3月現在、性差研究者皆本二三江の業績一覧を掲載し、主たる論文は全文が閲覧可能である。今後も、信頼できる研究や課題について公開し、意見を求めていく。また、HP開設には新たな研究・研究者発掘をし、データベースの充実を図る目的もある。 3 三ヶ年の研究記録・・・記録は、24年度内に完成しなかった。内容は、分担者・協力者による論文「愛された『女絵』たち -幼児から成人まで-」「男女混合のグループワークは結果として何を求めているのか」「チェコ共和国の子どもの描画表現にみられる性差の特徴」「古代ギリシャの女性芸術家」。そして、研究会で話題になりながら積み残してきた様々な課題を記している。この課題は、性による表現等の特徴が正当に評価されていない事例、研究者・教育者の視点が偏っている事例など、多岐にわたっている。これら論文として形を成すまでたどり着けなかった課題についても、今後HPに掲載し発信することでも、解決の道筋を探っていく。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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