2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530835
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
深野 政之 一橋大学, 大学教育研究開発センター, 特任講師 (40552758)
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Keywords | 教育学 / 高等教育 / 教養教育 / カリキュラム / 国際比較 |
Research Abstract |
1.ハーバード・カレッジのカリキュラムに関する調査 ハーバード・カレッジのカリキュラムに関する調査を文献資料、WEB上の資料、大学教員との電子メールによるインタビュー等を通じて行った。ハーバード・カレッジのカリキュラムに関する論文(2008)が日本学術会議提言「21世紀の教養と教養教育」(2010)に引用されたことから、多くの研究者から関心が寄せられ、学会ラウンドテーブル等において情報提供を行った。 2.アメリカ現地調査 サンフランシスコ州立大学、カリフォルニア大学バークレー校等において、先進的なカリキュラム開発に関する現地調査、資料収集を行った(3月)。教育開発に携わる大学教員にインタビューをするとともに、教員研修を見学することができた。 3.月例カリキュラム研究会 分担翻訳した『学習経験をつくる大学授業法』(土持ゲーリー法一監訳・2011年10月出版)をもとに月例研究会を開催し、特に学習中心のカリキュラム編成と授業構成に関するテーマを検討した。 4.アメリカの大学関連団体による提言・調査報告の翻訳と分析 アメリカ大学カレッジ協会および全米大学卒業者・理事者協会によるカリキュラムに関する各種提言・調査報告類を翻訳し、比較、分析を行った。 5.学会・学会誌へ研究成果報告 ・アメリカの大学関連団体によるカリキュラムに関する提言・調査報告の分析を行い、研究成果報告を学会誌及び学内誌に投稿した。 ・2009~2010年に取り組んだ教育開発活動に関する事例研究を行い、学会誌に掲載決定(査読有)した。・カリキュラム研究および教育開発実践に関する学会発表を行った(9月)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
・アメリカの大学カリキュラムに関する調査は、ハーバードから東部主要大学、カリフォルニアの大学に範囲を拡げて順調に進行している。 ・アメリカの大学関連団体のカリキュラム開発に関する提言等の調査・分析を進めており、多くの大学におけるカリキュラム改革に与える影響について、様々な知見を得ることができている。
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Strategy for Future Research Activity |
・アメリカの大学に関する文献調査、現地調査を引き続き進めるとともに、オーストラリア、アジアの大学におけるカリキュラム開発の調査へ範囲を拡げる。 ・海外の研究者との連携を進め、カリキュラムを導入した際のバックグラウンドを把握するとともに、共有する理念を明確にする。 ・月例カリキュラム研究会の成果を報告書にまとめる。 ・学会・学会誌への研究成果報告を積極的に行う。
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Research Products
(6 results)