2011 Fiscal Year Annual Research Report
<音楽家の耳>トレーニングと対話型グループレッスンの保育者養成共同開発プログラム
Project/Area Number |
22530842
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Research Institution | Aomori Akenohoshi Junior College |
Principal Investigator |
泉谷 千晶 青森明の星短期大学, 子ども学科, 准教授 (20299754)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 晴子 エリザベト音楽大学, 音楽学部, 講師 (00573081)
岡田 陽子 エリザベト音楽大学, 音楽学部, 講師 (70573103)
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Keywords | 保育士養成 / ピアノ、グループレッスン / フォルマシオン・ミュジカル / 初心者のためのピアノ教材開発 / 音楽家の耳トレーニング / ピアノ指導における教授法の研究 / 演奏の認知的アプローチ / 教員養成 |
Research Abstract |
本研究の目的は、保育者養成において「音楽を聴く耳を拓き、音楽する保育者を育てる」ための対話型ピアノ・グループレッスンのプログラム(コーチングの応用、教授法研究)および演奏の認知的アプローチの応用と聴く・歌う・理論・表現・演奏を総合的に学ぶため教材を開発することである。 平成23年度は、9月にグループ・レッスンの教授法および総合的な教材の先進事例の調査研究として、Conservatoire National Superieur de Musique de ParisにてPr.Gilles Milliere Classe、そしてConservatoire Nationale de Musique Paul Dukas 12eme arronndissementにてMme Helene Castilloのフォルマシオン・ミュジカルのクラスを見学し、またそれぞれの教員および関係者への教材等に関する聞き取り調査を行った。一方で、演奏の認知的アプローチに基づく教材開発の研究においては、2011年9月に全国大学音楽教育学会全国大会(福島)で研究発表を行い、ペースメソッドおよびMiyoshiメソッド等の分析を加えた体系的教材のプログラミング等について加筆した研究経過を青森明の星短期大学研究紀要に発表した(泉谷、2012)。2009~2011に渡りエリザベト音楽大学と共同で行ってきた<音楽家の耳>トレーニングを応用したグループレッスンの教授方法および実践研究については、エリザベト音楽大学研究紀要に論文を発表(田中晴子、岡田陽子、2012)。保育音楽教育研究会の活動については、2月に「フォルマシオン・ミュジカル講座」(講師:高田美佐子)に本学のピアノレッスン担当者全員が参加し、グループレッスンの教授方法およびフォルマシオン・ミュジカルの教材の展開の方法等について研修を行った。 これらの研究を踏まえ、最終年度は教材作成を中心に共同研究を進め、製本および活用の普及を進めていく予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究における5つの課題(1.ピアノ・グループレッスンのための教材開発、2.教授法の研究とスキルアップ、3.定期的公開授業および公開講座、4.保育者養成のための実技検定の実施、5.発表会による成果の公開)のうち2,3,5についてはおおむね順調に進んでいるが、1.教材開発の負担が大きいことから4実技検定の実施は今年度中には難しい状況である。しかし、教材開発の成果を製本し、活用の普及を進めていく中で、教材の内容を反映させた検定の実施にむけて、今後も取り組みを継続していく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度の研究推進方策としては、教材開発研究の成果を製本し、活用の普及を進めていく方針である。 大幅な変更ではないが、最終年度内での検定については、教材開発の研究の負担が予想以上に大きかったことから平成24年度内での実施は難しい状況である。しかし、これまでの研究成果を反映させながら、引き続き検定の実施に向けて取り組みを継続していく。
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Research Products
(4 results)