2012 Fiscal Year Annual Research Report
学校における「道徳」と「特別活動」の連携・協働体制に関する実証的研究
Project/Area Number |
22530854
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
越智 康詞 信州大学, 教育学部, 教授 (80242105)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高柳 充利 信州大学, 教育学部, 助教 (60575877)
山口 美和 上田女子短期大学, 講師 (80465856)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 道徳教育 / 特別活動 / 反省的カリキュラム / 学校論 / 教師のリフレクション / 現場の複雑さ |
Research Abstract |
小学校・中学校の学習指導要領において「道徳」教育は学校教育全体の活動を通して実現されることが明記されている。この中には「特別活動」を通して道徳教育が実践されることも含まれている。特別活動は、子どもたちの学校生活そのものにつながるものであり、子どもの相互作用、実践を通しての学びの観点からも、道徳教育の根幹にかかわる重要な活動である。他方で道徳や人格形成的な理念は学校活動そのものの組織化の支柱となる。しかしながら、これらの活動は相互に連絡なく異なるロジックのもと断片的に実施され、その理論的意義の検討や具体的な方法やその成果の検証はほとんどなされてきていない。「道徳」教育が上滑りの実践にとどまり、子ども達の学校生活が生徒指導=管理対象となるのは、こうした縦割り/断片化(全体的視点や連携の欠如)に大きな要因があるのではないか。本研究は、こうした問題設定=仮説のもと、道徳教育と特別活動を包括する学校教育の可能性について理論的・実証的に検討し、その改善の方向について探ろうとするものである。平成24年度においては、これまで推進してきた研究や発表してきた成果報告を総括するとともに、これまでの研究成果の妥当性を確かめ、より一般的な理論として展開するために、教員へのインタビュー調査、学生への自由記述式調査を追加的に行った。今回の調査は、教職員が現場で実際にどのような意識をもって実践に取り組み,その中でどのような困難に直面し、それをどのように乗り越えようとしているのかについて分析したものだが、その成果を研究報告にまとめるなかで、同時に、これまでの研究成果の総括を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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