2012 Fiscal Year Annual Research Report
教育空間の変容と自己形成の相互関係についての基礎的研究
Project/Area Number |
22530857
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
前平 泰志 京都大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (70157155)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
末本 誠 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (80162840)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ローカルな知 / 生涯学習 / ライフヒストリー / 再帰的実践 |
Research Abstract |
研究代表者の前平泰志は、京都府野殿・童仙房地区のフィールド調査を行い、研究分担者の末本誠は沖縄での調査を完成させた。手法はいずれも、ライフヒストリー(ストーリー)を中心にしたアプローチであるが、その問題意識として、グローバリゼーションの急速な進展の中で呻吟する地域にあって、地域空間の自律性を保持しながら、いかなる地域教育実践が可能であるかを探ることであり、同時にアカデミズムの研究手法に対して批判的な研究スタイルを模索することであった。 そのために、我々は研究協力者とともに、再帰的な実践という方法を提起し、社会調査に参与的客観化という概念を組み込むことを提唱した。同時に、教育のライフヒストリー研究の盛んなフランスの成果に学ぶことを心掛けた。Gaston Pineau(前ツール大学教授)、Martine Lani-Bayle(ナント大学教授)、Jean-Louis Le Grand (パリ第8大学教授)らを招いたシンポジウムや講演会、共同研究などを行った。 その研究成果は、分担者の学位論文『沖縄社会教育の研究:シマの日常的実践の意味世界』として結実している。また、その一部は、研究代表者と分担者がともに、カナダ大学リムスキー校主催による「第17回教育におけるライヒストリーの国際学会」において研究成果を発表した報告が、後に、『Moments de formation et mise en sens de soi』((『自己形成の時と意味の生成』)(Pascal Galvani他編著、L’Harmattan、2012年))に収められ、公刊されている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)