2012 Fiscal Year Annual Research Report
都市部におけるコミュニティ・スクールの拡充に関する調査研究
Project/Area Number |
22530879
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Research Institution | 東京都市大学 |
Principal Investigator |
井上 健 東京都市大学, 共通教育部, 准教授 (40259726)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 教育学 / コミュニティ・スクール / 調査研究 |
Research Abstract |
最終年度は、昨年度に東京都S区の4つの小学校(コミュニティ・スクール)で実施した調査を解析することが中心であった。詳しい内容は研究成果報告書「都市部のコミュニティ・スクールに通う子どもと保護者の地域とのかかわりに関する調査研究2」に記したが、「地域とともに子どもを育てる」を考えるために不可欠な「子どもや保護者の地域での生活実態や学習活動への関心」に関する興味深い基礎データを得ることができた。 例えば、子どもの生活実態を「近所の大人との交流」に着目して【大人交流変数】を合成して分析したところ(クロンバックのα係数は0.756)、【大人交流・上位群】は【大人交流・下位群】に比べて、「地域」に対する愛着があり、「なかよしの友だちがたくさんいる、毎日が楽しい、学校の勉強がよくわかる」など自己肯定感が強い、という結果が得られた。注目すべきは、基本的生活習慣に関わる「朝、一人で起きられる」などでは差はないが、「つらいことでも最後までやりぬく」や「誰にでもやさしく(親切)にしている」では【上位群】が【下位群】を40~30ポイントも上回ることである。単純な因果関係ではないにしても、家族以外の多様な人間関係が社会性を養い、ねばり強さや優しさを育んでいることが推測される。 他方で、上記は4つの地域を「都市部でコミュニティ・スクールの活動が進められている地域」と一括りにしたときのことであり、地域(学校区)差をみると、同じS区でありながら興味深い差異がみられた。このことは、「地域とともに子どもを育てる」ためには、地域の実情や特性に即して教職員・保護者・地域住民の連携と協働を深めていくことの重要性を示している。 今後は、地域(学校区)ごとに、それぞれの「コミュニティ・スクールとしてのビジョン」がどのように共有され、具体的な活動として展開されているかを検証していくことを課題としていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)