2011 Fiscal Year Annual Research Report
組織的な保育力向上をめざす保育者研修の開発に関する研究
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22530899
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Research Institution | Nakamura Gakuen University Junior College |
Principal Investigator |
那須 信樹 中村学園大学短期大学部, 幼児保育学科, 准教授 (60300456)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 光洋 和洋女子大学, 人間・社会学系・教育学研究室, 教授 (60248664)
濱田 尚志 香蘭女子短期大学, 保育学科, 准教授 (80342385)
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Keywords | 保育者の研修実態 / 園内研修 / 組織的な保育力向上 / 職能団体の組織的な取組み / 研修スキーム |
Research Abstract |
平成23年度は、次の2点を中心的な課題として位置づけながら研究を展開、一定の成果を得た。 第一に、「幼稚園・保育園(保育所)における研修実態」を明らかにするための質問紙調査を行った。対象は、幼稚園・保育園の管理職者ならびに教諭・保育士であり、全国約750カ所の幼稚園、約800カ所の保育園に質問紙調査を送付、園(所)内外での研修への参加状況や実際の取組み状況、具体的な研修内容等に関するデータ収集を図った。調査データを踏まえ、保育者の研修実態の概略ならびに具体的な課題を明らかにしながら、次の通り、中間報告的に研究成果の一部を報告した。 1.日本保育学会第64回大会研究発表「子どもの育ちを物語るポートフォリオの活用による家庭との連携」(平成23年5月)、2.第2回幼児教育実践学会の学会企画シンポジウム「保育力を高める園内研修【中間報告】」(平成23年8月)、3.第38回沖縄県保育所長・市町村保育関係職員研修会「保育者の研修実態に関する調査研究報告-沖縄県における保育園の「園内研修」の実態調査より-【中間報告】」(平成23年11月)、以上である。 第二に、園内研修等に積極的に取り組んでいる園との協働により、その園の抱える保育課題(「実習生の力を引き出す教育実習指導のあり方について」)を踏まえながら、組織的な保育力向上に向けた試行的な園内研修(園内研究)を継続的に実施。現在も、効果的かつ組織的な保育力の向上に必要な研修スキームの基礎的資料を得るための取組みを継続している。 加えて、幼稚園職能団体の組織的な取組みについても、石川県の取組みを中心にヒアリング調査を実施し、園内研修の充実をもたらす職能団体による組織的な研修スキームの存在を明らかにすることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年3月に起きた東日本大震災の影響を受け、当初予定していた質問紙調査の実施計画を変更せざるを得ない状況となった。これを受け、質問紙の配付と回収に遅れが出てしまい、その結果、データの集計・整理が予定より遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究協力者の追加によりデータの集計・整理を急ぎながら、幼稚園・保育園における園内外における研修実態と、そこに散見される諸課題を明らかにする。その上で、組織的な保育力向上をめざす保育者研修、とりわけ園内研修の充実に向けた研修スキームを構築し、各職能団体等における研修の場などで紹介していく。
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Research Products
(2 results)