2010 Fiscal Year Annual Research Report
わが国の大学・短期大学等における持続可能な退職給付制度の在り方に関する調査研究
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22530919
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| Research Institution | Hiroshima University |
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Principal Investigator |
渡邉 聡 広島大学, 高等教育研究開発センター, 教授 (90344845)
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| Keywords | 高等教育 / 確定給付型年金制度 / 日本版401(k)年金制度 |
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| Research Abstract |
平成22年度(研究初年度)は、わが国の大学・短期大学等、高等教育機関における年金・退職給付制度に関する基本的枠組みと制度上の課題点を明らかにするため、これに関連する文献およびデータ収集と分析をおこなった。また機関レベルでの実態を把握するため、私立大学から公立大学に移行した事例として静岡文化芸術大学、わが国の9割以上の私立大学等に勤務する教職員の退職給付に必要な資金交付を担う財団法人私立大学退職金財団、そして個人レベルでの課題点を探るため現職大学教員を対象とする聞き取り調査を実施した。また、これらの国内高等教育機関から得られた現状や課題点と比較するための海外事例として、わが国と同様に確定給付型年金制度を導入するイギリス高等教育・専門機関を対象としたヒアリング調査を実施した。具体的には、ケンブリッジ大学(機関レベル)における金融危機以降の取り組みと今後の計画、ほぼ全ての英国大学の年金資金を運用するUniversities Superannuation Scheme(民間資産運用機関)の資産運用状況、そして全英大学教職員組合として教職員の年金・退職金ベネフィットに強い影響力を持つUniversity and College Union (UCU)では、2008年金融危機以降の退職給付に係る課題点と将来的予測についてヒアリング調査を実施した。これらの研究調査活動に関連する(初年度)研究成果として、海外査読付学術論文3編および国内査読付学術論文1編を執筆し、またInternational Industrial Relations Association(国際労使関係学会)第7回アジア大会、第7回International Workshop on Higher Education Reform(ブリティッシュ・コロンビア大学)での学会・研究発表をおこなった。
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Research Products
(8 results)
