2012 Fiscal Year Annual Research Report
大学全入時代に即した高校と大学の「教育接続モデル」の研究
Project/Area Number |
22530933
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Research Institution | Toyo Eiwa University |
Principal Investigator |
佐藤 智美 東洋英和女学院大学, 人間科学部, 教授 (80240076)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 大学進学 / オンタリオ州 / Pathways to Education / リスク生徒 / ライアーソン大学 |
Research Abstract |
平成24年度は、オンタリオ州における大学進学可能性を拡大するための取り組みの実際について、トロントで聞き取り調査を行った。まず、現在カナダに11の事務所を置き、トロントを中心に積極的に活動を展開しているPathways to Education を調査した。Pathwaysは経済的、文化的、社会的に排除されている地域の高校生、特にドロップアウトする危険性のあるリスク高校生の学習を支援することにより、彼らの大学進学を可能にし、将来のキャリアに接続する選択肢を広げることを目的としている。リスク高校生の居住する地域は経済的にも社会的にも不安定で、治安も悪く、子どもの教育に対する親の関心も必ずしも高いといはいえない。そのような出身背景を持つ高校生に対して、学習支援が行われる施設まで通う交通費の援助をはじめとし、学習内容、カウンセリング、大学進学に至るまで、多くのボランティアの参加と協力を柱として、リスク高校生が希望を持ち、希望を実現することを支援していることが分かった。このようなPathwaysの取り組みはオンタリオ州において、短期間に高校教育修了率を上昇させることに成功している。 また、ライアーソン大学では、経済的、社会的に恵まれない環境のもとにおかれている高校生の大学支援を積極的に支援するChang Schoolにおいて聞き取りを行った。ここでは、学習支援のほか、実際に生徒をキャンパスに迎え、大学を理解してもらうための企画を定期的に実施しており、リスク生徒の大学進学機会の拡大に貢献している。また、このようなライアーソン大学の支援制度を利用して、実際に進学を実現した学生2人にも話を聞くことができた。学生たちがライアーソンの支援のもと、自分たちの将来ビジョンを設計することができたという、支援の成果を知ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)