2012 Fiscal Year Annual Research Report
数学的問題解決における表現の役割を意識した授業デザインに関する基礎的研究
Project/Area Number |
22530963
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
山田 篤史 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (20273823)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩崎 浩 上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (80251867)
清水 紀宏 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (50284451)
岡崎 正和 岡山大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (40303193)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 数学的問題解決 / 表現 |
Research Abstract |
本年度は,昨年度まとめた問題解決過程の進展に関わると目される特徴的な3つの問題表象の変容パターンのうち「抽象化/具体化」に着目し,目的的活動としての問題解決の進展に果たしうるそれらの具体的役割について議論を進めた。問題解決の進展が伴う可能性のある認知プロセスにおいて問題表象の抽象化が果たしうる役割としては,「認知的負荷の軽減」「(形式的表記への)定式化の媒介」「類推や統合的な考え方の誘発」「類似問題の探索・考察」があり,また「具体化」については「(暫定的な)解の確認」が指摘され,各々の具体例についても検討がなされた。但し,相対的に高い蓋然性をもって成功的問題解決を導くことができると思われるこれらの機能には,その実現に際して相対的に高いハードルがあるという点も先行研究から示唆された。これらの成果については,いくつかの学会で学会発表を行った(2件の〔学会発表〕欄掲載分)。 さらに,表現の役割を意識した授業デザインについての検討では,まず一般的な表現指導の類型について検討し,その3類型として「表現による指導」「表現についての指導」「表現を生み出す指導」を導出した(〔雑誌論文〕『イプシロン』掲載分)。そこでの議論と問題解決の進展に果たす表現の「抽象化」の役割,更には,一昨年度にまとめた「数学的問題解決に有用と目される5つの汎用的表現」のうち「階層」に着目し,そうした表現の使用が想定される具体的な問題解決過程のデータ(特に「じゃんけん問題」のデータ)も考慮に入れて,6年生の「場合の数」の単元での授業デザインを行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)