2011 Fiscal Year Annual Research Report
図画・手工教育の軽視・無用視に関する歴史的研究 ―逆説的教科存立論確立の試み
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22530964
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
礒部 洋司 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (70151446)
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Keywords | 各教科の教育 / 図画・手工 |
Research Abstract |
研究2年目である本年度は、新たな文献資料の収集と、以降の資料収集のための目録作り及び、既存データベースの点検、新収蔵資料のデータ打ち込み及び、岐阜県教育会機関雑誌・手工研究など一部資料のPDFファイル化を専門業者に委託して行った。 最初の、新資料の収集に関しては島根県立図書館(前年度からの継続)、群馬県立図書館(同)、横浜開港資料館(新規、以下同じ)千葉県立図書館、成田山仏教図書館、新潟県立図書館において、島根・群馬・神奈川・千葉・新潟の各県教育会機関誌を閲覧し、図画手工関連記事、論文、関係図書の書評、用具・材料、書籍等の広告等を複写・収集した。これらは精査して、データベースに収めつつある。 つぎの、入手すべき資料の目録作りに関しては雑誌の目次集成やネット検索、各県教育史関係書籍等から、収録すべき資料をリストアップし、愛知教育大学附属図書館参考係を通じて取り寄せられるものは取り寄せた。 既存データベースの点検に関しては、データベースの記載内容を『教育時論』や『教育報知』、愛知県・岐阜県などの県教育会機関誌等を原資料とつき合わせてチェックし、また可能な範囲で情報量の増加に努めた。これに並行する形で、所蔵資料で未だデータベース処理の済んでいない熊本、宮城、岩手各県教育会機関誌等に掲載された掲載図画・手工関連資料の追加登載作業を進めた。PDFファイル化については既述のとおりである。 以上のような作業のなかで昨年と同じく、図画・手工科に関する目的論や非難論、軽視論、無用論等をピックアップ、整理しつつある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当研究では、新資料の入手と既存資料の点検及び、PDFファイル化、図画・手工の軽視論・無用論の抽出と分析が課題となっているが新資料の入手とその処理に追われて、既存資料の点検と分析が思うように進まないのが悩ましいところである。また、業者委託によるPDFファイル作成も、仕上がりが綺麗ではあるが費用が嵩むのが難点であり、ごく一部の資料に止まっている点が「(3)やや遅れている。」とする理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
当面は研究計画に沿って作業を進めていくが、場合によっては新たな資料の入手を控えめにして、その分、既存資料の点検整備と分析に力点をおくべきかとも考えている。目的に沿った、バランスの取れた研究を進めていきたい。
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Research Products
(2 results)