2012 Fiscal Year Annual Research Report
材料,場,情報等での「あそび」体験を活かす<造形表現・鑑賞>題材開発及び授業設計
Project/Area Number |
22530971
|
Research Institution | Nara University of Education |
Principal Investigator |
宇田 秀士 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (20283921)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 美術教育 / あそび / 試行錯誤 / 教科横断 / 造形表現 / 鑑賞活動 / 材料体験 / 教師教育 |
Research Abstract |
以下の研究課題を設定して,研究をすすめた。 <研究課題1 1965年頃から現在までの美術教育における「あそび」概念の変遷> 他大学・研究機関からの文献収集・複写,「あそび」体験を活用していると考えられる先行実践校の視察,国際比較の視点からの考察のため海外共同研究者との情報交換を行い,研究を深めた。その中で,「あそび」論を活用した実践家・研究者である乾一雄(1920-1992)の構想と実践をまとめ,学内紀要に発表するとともに美術科教育学会で口頭発表を行なった。乾の自身の「遊び」の原理に基づいた構想は自らの「原体験」を活かし,内発的な動機づけ理論などの現代的な学習理論にも通じる優れた構想であることを確認し,現在の教育実践に大きな示唆があることを示した。 <研究課題2「あそび」体験を活かすことにできる単元・題材の開発と実践・検証> 小中高等学校の教師をメンバーとする研究協力者との研究会をもち,この場において,研究課題1に関する研究代表者からの報告と討議を行った。その中で,各協力者は,各勤務校の情報を交換し,先行実践を学んだ上,検討したが,その上で,代表者からの素案を基に,<単元・題材>開発を進め,各勤務校での実践・検証の形をとった。その結果,「造形遊び」を活かした環境芸術や描画活動,水彩表現を活かした題材,表現と表現を繋げる「鑑賞あそび」,牛乳パックを活用した仕掛け題材などの<単元・題材>開発を進め,実践・検証をし,その一部を学内研究プロジェクト報告にまとめた。とりわけ,牛乳パック題材は,「試行錯誤」の活動を内包し,活用範囲が広いことを確認した。 <研究課題3 美術教師教育プログラムへの展開> 上記課題1,2の成果をふまえ,課題3の素案をつくり,大学教育及び現職教員の研修会(奈良市研修会)などで試行をし,成果を得た。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(11 results)