2012 Fiscal Year Annual Research Report
算数教育における授業研究による授業改善システムに関する実践的研究
Project/Area Number |
22530978
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
小山 正孝 広島大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (30186837)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 算数科教育 / 授業研究 / 授業改善 / 現職教育 / 実践的研究 |
Research Abstract |
本研究の目的は、小学校が1つの組織として行う長期間の計画的な授業研究を通して、その小学校の個々の教師及び学校全体の算数科授業の質的改善が可能となるような授業改善システムを構築するとともに、教師の算数授業力と児童の算数学力の向上にとって有効で具体的な方策を導出することである。そのため、本年度は、小学校の個々の教師及び学校全体の算数科授業の質的改善が可能となるような授業改善システムを構築することを具体的な目的として、①算数科の改良された授業改善システムに基づく長期間の計画的な授業研究、②算数科の改良された授業改善システムの評価、③算数科の授業改善システムの構築と具体的方策の導出に取り組んだ。その結果、以下のような大きく3つの研究成果が得られた。 (1)2つの規模の異なる小学校において、再び長期間の計画的な算数科授業研究を行うことによって、改良された授業改善システムの妥当性及び有効性を確認することができた。 (2)それぞれの小学校において、算数科学習指導案や授業記録を分析した結果、個人差はあるものの、個々の教師の算数教育に対する意識が変容し算数授業力が向上した。また、算数到達度テストを分析した結果、学校全体の児童の算数学力の向上が見られた。 (3)各学年2クラス以下の小学校においては異学年・教職経験年数の教師のグループを編成し、各学年4クラス以上の小学校においては学年ごとに教師のグループを編成し、長期間の計画的な授業研究を行うという形の算数科授業改善システムが、教師の算数教育に対する意識の変容と算数授業力の向上及び児童の算数学力の向上にとって有効であるということを明らかにすることができた。さらに、小学校が1つの組織として行う授業研究においては、その教師集団が6年間の算数科の指導内容の系統と児童の思考の実態を理解することが重要であるという具体的な示唆を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)