2012 Fiscal Year Annual Research Report
造形遊びの創造的行為と教師の役割の関係性に基づく幼小連携授業・保育モデルの構築
Project/Area Number |
22530986
|
Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
山田 芳明 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (80363175)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣瀬 聡弥 美作大学, 生活科学部, 准教授 (40419461)
西尾 正寛 畿央大学, 教育学部, 教授 (50441449)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 造形遊び / 教材開発 / 授業分析 / 幼小連携 / 授業モデル |
Research Abstract |
幼稚園及び小学校に勤務する14名の研究協力者の協力を得て、幼稚園年長、小学校低・中・高に同一の材料を基にした造形遊びを実践し、連続性と個別性について検証を行った。具体的には、子どもが造形活動を行うのに十分な木材(木片)を準備し、それぞれの年齢や学年に応じた一般的な保育案・指導案に基づき実践した。検証は、あらかじめ無作為に5名の観察対象児童を選定し、その児童の活動過程を活動の導入、展開、終末の3時点での記録に基づき行った。 検証の結果、各々の段階に以下のような特徴を見いだすことが出来た。・幼児の造形活動では行きつ戻りつの繰り返しのある循環的な行為が目立つ・低学年児は「並べる」や「積む」という行為が見られるものの,すでに何をつくるかというイメージができており、イメージ通りになったら活動を終える。・中学年児は、試行錯誤を繰り返しながら様々な動きを生み出し具体物への見立てへと発展するなど、活動時間は伸長し、目的を持って継続的に取り組む。・高学年児は序盤では,「つなぐ」,「合わせる」,「積む」という幼児と類似した行為が見られたが、中盤から終盤に掛けてつくりたいもののイメージをもって活動に取り組む。 以上のことから、以下の知見を得た。 ・同じ素材でも年齢によってアフォーダンスが異なる。・年齢が高くなると、視点や目的にある一定の制約を設けることで、より深い学びへと発展させ得る。・年長と低学年児に見られる、つくる行為を繰り返す過程での共通性は、技能ではなく思考力の視点から造形教育に関わる幼小連携のあり方を示唆する。・学年が上がり知識や経験が豊かになる程、それらを革新する発想の転換や再構成を促す教師の教材研究や授業づくりが必要となる。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(2 results)